こっこ今年の夏、いとこの女の子が、石垣島へ嫁に行った。だんなになる人とは沖縄で知りあったのだが、彼のお母さんが老人性痴呆症になり介護のため故郷の石垣島に帰ので、一緒についていったのだ。来年には子供も生まれるという。                いとこは私と違い、明るくて賢い子だから、きっと家族や島の人たちともうまくやっていけるだろう。幸多かれと祈らずにはいられない。

ずっと「沖縄」に憧れている。まだ一度、それも社内旅行で行ったきりだが、それでも沖縄のたたずまい、町の雰囲気、人々の表情に強く引かれた。九州に住んでいるのだから、沖縄に行こうと思えば行けるのだが、あまり憧れすぎて妙にためらってしまう。

こっこは沖縄の女の子だ。目鼻立ちのはっきりした顔、きつい沖縄弁。めったにテレビには出ないが、たまに音楽番組に出演する時などは、ちゃんと受け答えが出来るのか、何かとんでもない事をしでかさないか、いつも心配でハラハラしていた。そして予想通り大ボケをかましてくれる。

こっこの声は歌詞の生々しさとは違いクリアで可愛い。そして良く練った凝った音作りをしている。これは編曲のネギさんのお手柄だろう。時々nirvanaやオアシスそっくりの楽曲もあったりして、まあこれはお遊びか。                             

もしこっこの声や楽曲がプリミティブなものだったら、こんなに惹かれたりしなかっただろう。今風の音そしてさらりとした歌声だからこそ、歌詞の残酷さが際立つのだ。

今こっこは沖縄に住んでいる。ときどき地元でごみ拾い運動をしているらしい。そしてお母さんになっている。

憧れの沖縄。母の胎内のような居心地の良さ温かさ。妄想だけがどんどん膨らんでいく。だから沖縄に行けないのか。

 


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