イヴの夜である。街を歩いていると、さまざまなクリスマスソングが流れている。レトロ2今年は特にワム!の「ラストクリスマス」がよく流れているように思う。ドラマの影響か?

ところで「ワム!」と聞くと私はいつも漫才の「ツービート」を想い出す。タケシのマシンガントークに圧倒されながら、一生懸命あいづちのタイミングを計っていたあの相方は、今なにしているんだろう。そして、 作詞・作曲・ボーカルついでにカミングアウトまでしてくれたジョージ・マイケルのとなりにいた人、名前なんだっけ?

今の時期、私はクリスマスより正月の準備、おせちの用意で頭がいっぱいだ。その上まだ年賀状も出してない。大掃除もまだだ。お金もおろさなくては。な訳で、クリスマスの話題はスルーします。第一、最近は生クリームのケーキひと切れ食べただけで胸焼けしてしまう。年は取りたくないもんだ。

おせちといえば、池波正太郎さんの「食卓の情景」に出てくるおせちは美味しそうだ。老母が作るなんの変哲もないものだと池波さんは謙遜しているが、味がしみてお酒の肴にぴったりな気がする

料理は下手だが、おせち料理を作るのは大好きだ。元旦にいただくのを考慮に入れて今から少しずつ準備をする。そして時間を味方につければあら不思議、おいしいおせちが出来上がる。

のろまの私はリアルタイムでテキパキと食事の準備をするのは苦手だが、おせちのように時間をかけて味をしみこませる、味をつくる料理は好きだ。きっと池波さんの年老いたお母さんもゆっくりと心を込めてつくったのだろう。

それに比べると幸田露伴が娘、文さんに準備させたお正月料理はすごい。要求のあまりの厳しさに、文さんは正月なんて無ければいいのにと願っていたらしい。でも必死で父の要求に応えようと奮闘している姿は心を打たれる。

晩年文さんは、便利な電化製品がたくさん出てきた事について  「これで女の自由な時間が出来る」と大変喜んでいたそうだ。

池波正太郎さんのお母さん、幸田文さんどちらも明治生まれ。冷蔵庫も炊飯器もガスもない時代、孤軍奮闘していた明治の女たちに思いをよせるのである。

 

 

 

  


食卓の情景
父・こんなこと