D−SITE最近、「D−SIDE」というアイルランド出身の若い男性グループのCDをよく聴く。若者らしく爽やかで良い感じの楽曲だ。

アイルランド出身のアーティストで思い浮かべるのが、まずU2、シンニード・オコナーやエンヤなどだろう。いずれも素晴らしい才能の持ち主だが、ややメッセージ性が強すぎたり、いかにもアイルランドの風土や歴史をしょっているみたいで少々濃すぎる気もする。

その点、D−SIDEは、ブルーやバック・ストリート・ボーイズのように、素直に楽しむことが出来る(ミーハーもちょっと入っているが)

アイルランドという国に以前から興味を持っていた。「シーザーも来なかった島」などと言われ、古代ギリシャ・ローマといったヨーロッパの基調からはずれた独特のケルト文化、小人や妖精、そしてカトリック。アイルランド人の殆どであるカトリック信者は、長い間、英国から厳しい弾圧を受け、経済的にも、また文化的にも最低の生活を強いられていた。

それにもかかわらずアイルランドは、数多くの偉大な文学者を輩出している。彼らの言語能力と想像力は、はかりしれないものがある。はかりしれなくて、実はさっぱり分からない。ジョイスの「ユリシーズ」を何度か目を通したことがあるが、頭が痛くなってくる。やはり当地に生まれ育った人か、歴史的素養のある人しか理解できない文学なのか・・・。

ドラマティックな歴史を持つせいか、アイルランドの音楽や文学と言うとすぐ深読みするきらいがある。でもD−SIDEにしても、ごく今風の若者だ。もっと気楽にアイルランドの文化を楽しんでみたい。「ユリシーズ」はまあ特別と言うことで。

    


ユリシーズのダブリン