建物アイルランドをテーマ、および舞台にした映画には、渋くて見ごたえのあるものが多い。「マイ・レフトフット」や「マイケル・コリンズ」「父の祈りを」など。陰りのある映像もシックで落ち着いているし、役者たちも他のハリウッドとはちがって、街並みに自然に溶け込んでいる。

さて、ニール・ジョーダン監督の「クライング・ゲーム」という映画がある。公開時この作品には「未鑑賞の人に結末を語ってはいけない」という約束事があり話題になった。そして多くの評論家やジャーナリストはそれを守ってくれた。だから私は映画を観るのを楽しみにしていたのだ。

さてある日、毎日新聞のシネマコラムにこの「クライング・ゲーム」の写真が記載されてあった・・・。うっかり記事を読んでしまった自分が悪いのだが、まさかあんなに堂々とネタバレが書かれているなんて思ってもみなかった・・・。

きっとあのコラムを書いた評論家は、映画を見る人よりも、映画は見ないが薀蓄は語りたいと言う人のための記事を書いていたのだろう・・。

翌日、気を取り直し、映画館でこの作品を観たが、ネタバレされたにもかかわらず、とても素晴らしい内容だった。特に「かえるとサソリ」の話は印象深い(この話、昔どこかで聞いた事があるが、思い出せない)

もうすぐこの映画の完全版DVDが出るらしい。久しぶりに見てみたい。そして、あの寓話をもう1度味わいたい。

    


クライング・ゲーム DTSスペシャル・エディション