チューリップ作家アンデルセンの作品の中に「絵のない絵本」というのがある。まだ読んだことがない。

“絵のない絵本ってどんな本だろう・・・・?と、いろいろ空想するのが楽しくて、本屋や図書館にいけばすぐ分かるのに、あえて自分の脳内読書ですませている。こんな本の楽しみ方もあるのだ。書店泣かせの話だ。

さて、子供に絵本は必要である。経験知の少ない彼らは、大人と違って物語を想像力で肉付けする事が出来ない。だから絵で補う必要がある。

だが、緻密すぎる絵は良くない。一時はやった「飛び出す絵本」などは、子供は喜ぶだろうが、明らかに空想する楽しみを奪っている。

シンプルな絵、そして想像する楽しみはもちろん、食欲さえアップさせてくれた絵本が、かつてあった。

黒い肌、新しく買ってもらった色とりどりの上着、ズボン、靴、かさ。黄色いトラ、黄色いバター、黄色いホットケーキ。168枚も食べちゃった。

私の大好きな絵本が帰ってきた。うれしい。


ちびくろさんぼのおはなし