田代まさしっていい奴だと思う。

以前、某トーク番組に出た彼が、こんな話をしたのを覚えている。

高校時代、ベンのテーマある女の子を好きになった彼は、偶然、友達のパーティで再会した彼女に、勇気を出して「一緒に踊って下さい」と申込んだ。彼女は快諾し、2人手を取り合ったとき、流れていた曲が、まだ14歳だったマイケル・ジャクソンの名曲「ベンのテーマ」だったのだ。

「この曲は、僕と妻の想い出の曲なんです」照れながら話していた田代は可愛かった。

さて、鈴木雅之は、なぜソロではなく、グループでデビューしたのだろうか。はっきり言って鈴木の歌の上手さに比べ、他のメンバーは、かなり劣っている。ただ桑野だけは、あの独特のキャラクターで成功しているが、田代にいたっては存在感がうすい。

もし田代が、鈴木に誘われさえしなかったら、今頃、輸入車カスタム店かなんか経営し、時々「パパは鈴木雅之の友達だったんだぞ」と子供らに自慢している、そんな幸せな暮らしをしていただろう。

いくら幼なじみだからって、才能のない友達をこの世界に引き込むのはまずかった。つるんでしまった悲劇だ。

 

 
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