私はレオナルド・ディカプリオのファンではないが、映画「ギルバート・グレイプ」を初めて見たとき、その卓越した演技力に驚いたものだ。雲ごく自然に18歳の知的障害者を演じた彼は、その年のアカデミー助演男優賞にノミネートされている。

当時、私の予想では、彼はその童顔から、大ブレイクはしないだろう。でも、名バイプレーヤーとして名は残すと踏んでいた。ところが天才少年は、あれよあれよという間にスターダムにのし上がり、ハリウッドのセレブ、レオ様として君臨していく。

しかしながら、彼の名声が上がるたびに、演技の方が大根になっていくのは、なぜなんだろう・・・。

ハタと思いついた。彼の顔である。彼は明らかに長男ではなく、次男顔だ。「ギルバート・グレイプ」でも、しっかり者の兄、ジョニー・デップに甘えたり、拗ねたりする姿がとても魅力的だったのだ。

だがピンの役者として看板せおうとなると、どうも頼りなくて落ち着かない。同じ次男顔のオーランド・ブルームが映画「トロイ」で、弟役パリスを演じたのは、良い選択だったわけだ。

さて、今上映中の「アビエイター」を見たが、これ結構面白かった。レオのあやふやさが、逆にハワード・ヒューズのボーダー加減をよく表現している。そして思った。こんな社長の部下になるのは、ゼッタイやだ。

  


ギルバート・グレイプ