以前英会話を習っていた時、講師のカナダ人から、もし日本に永住するならどこに住むのが良いかと尋ねられた。私たち生徒は「気候が温暖で魚も野菜も安い、第一、地震がないんだよ」夕暮れということで、生徒全員、福岡を強く勧めた。

今頃その先生、日本人は嘘つきって思ってなかったら良いが。

けさ、また強い余震があった。家の物が壊れるなどの被害はなかったが、やはりあの揺れにはドキッとする。

さて福岡には多くの外国人が住んでいる。私の感じでは北米系、中国系に限らず、彼らは日本人より地震に対する恐怖心が強いようだ。たぶん件のカナダ人のように、この地は地震が少ないからと聞かされていた事だろう。

気になるのは中国人の留学生・就学生などだ。彼らは経済的な事情もあり、安普請のアパートに住んでいる人が多い。大抵木造の古い家屋だ。きっと恐ろしかったにちがいない。

テレビ・ラジオにおいて、私の知る範囲では外国語での地震報道はされていない。例えば今現在、JRは点検のため動いていないが、日本語に熟知していない学生らはそれを知る術がない。(もちろんそれくらいの日本語分ってほしいが)

反日デモ等で中国人への目は厳しくなっているが、それはそれ、これはこれ。困っている時はお互い様。せめて地震・台風などの天災時だけでも外国語での放送をするべきだ。

日本人ひとりひとりはとても親切だと思うが、それは伝わり難いのだ。まず目が行くのはマスメディアの対応である。

永住するにしろ、帰国するにしろ、日本に来た外国人には良い印象を持ってもらいたい。これも形を変えた愛国だろうか。