私は寛容な人間である。たとえば映画館でおしゃべりしてるおばさんたちや、メールをチカチカやってる小僧を見かけても腹が立ったりはしない。
だいたい1000円かそこいらのお金で、完璧な環境を期待する方が贅沢だと思うし、一旦物語りの世界にのめり込んじゃえば、周りのざわざわなんて気にしない。第一、今の映画館は私にとって夢のような環境なのだ。
昔、一度だけだが痴漢に遭遇した事がある。暗がりの中で思わず敵の腕をひねり上げたところ、相手はあわてて逃げた。その時私は果敢にも逃げる犯人を追いかけていった。
キッチリ警察なりに突き出したかったのだが、相手の逃げ足の方が速かった、残念。
その映画館は、老朽が激しくて不潔、全体にトイレ臭いし、もぎり嬢(受付のおばさん)は愛想が悪いし館内が暗くなればもう痴漢の温床であった。(当時はどこの映画館もそうだった)
だから女性がひとりで気軽に映画館に入るなんて、夢のまた夢だったわけだ。
いま映画館はシネコンプレックス(複合施設)が主流で、設備は新しくて清潔、機能的で快適な空間となった。老朽化した古い映画館はドンドン取り壊されていく。とても良い事だ、もうダニがつきそうな椅子には座りたくない。
昔の映画館主たち、無愛想なもぎりのおばさんたちは、今、シネコンの隆盛をどう見ているだろうか・・・。
コメント
コメント一覧 (4)
特に行きやすいのもあって六本木ヒルズのがお気に入りです。ネットで席の予約ができるのもいいですよね。
良いですね、六本木ヒルズのシネコン。
一度行ってみたいです。
でも私のお気に入りは新宿にあるテアトルタイムズスクエア。元ソニーの三次元シアターだったところで音響が素晴らしいんですよ。スクリーンも空間も広々としていて、しかもいつもがらがら(私の一押しなのに可哀想)。
Fighting Temptationsを見に行きましたが、ビヨンセ(だっけ?最近記憶が。。)他のゴスペルが圧巻でした。「渡り鳥」のような空間が必要な映画もその映画館に似合っていましたよ。
いいな。シネコンめぐりしてみたいよ。
ただシネコンの椅子はすわり心地よくて、
眠くなるのが難点かな?