松林2新緑の美しい季節。最近なるべく時間を作っては緑の中を散歩するようにしている。あとひと月もすれば紫外線も強くなり、とてものんびり歩き回るなんて出来ないから、今のうちにじゅうぶん英気を養うわけだ。

そんな時必ず文庫本を持っていく。太陽の下、のんびりと本を読むのは至福のひと時だ。

この前は海を眺めながらフランソワーズ・サガンの「悲しみよこんにちは」を何年かぶりで読み返した。そして、やはり泣いた。

いつも思うのだが、太陽は時々人を狂わせる。青い空と光を浴びていると、得たいの知れない万能感が溢れてきて、妙に気持ちがハイになる。

17歳の少女、セシルはすべてを支配していた。夏、若さと美貌、父の愛情、そして新しい恋人。それを邪魔するものは許せなかった。彼女は自分の心も傷つけながら、恐ろしい計画をたてる・・・。

 

ひとつ言える事、太陽の下で、重要な計画を建ててはいけない。

 

 
悲しみよこんにちは