大つごもりに初雪が降った。
ぬくぬくとした温かい部屋の中から外の雪を眺めることの、小気味良さよ。 このまま静かなお正月を迎えたいものだ。
ところで・・・、大晦日、格闘技番組が定番になったのはいつからだろうか。 格闘技(プロレスとかK何とか)に全然関心がない私は、いつも不思議に思う。どこが面白いのだろうか。選手たちの大仰なしぐさ、チープな雰囲気。おそらく格闘技ファンの人は、逆に、なぜこんな面白いのに?と思っているんだろうな。
そして格闘技ファンの大部分は男性である。
私が男と女の考え方の違いを実感したのは、ほんの小学一年の時だ。 その頃のテレビに円谷プロの「ウルトラQ」と言う怪奇番組があった。 私はその番組が好きで、欠かさず観ていた。
1話完結で毎回怪奇現象や、怪獣、クリチャーが出るのだが、映像が妙にシュールで、いつも不思議な余韻を残して番組は終わった。
特に好きだったのは「悪魔っ子」というタイトルのもの。登場人物は可愛い女の子。幽霊やクリチャーが出るわけでなく、スプラッタシーンもなく、それこそ一滴の血も流さないのに・・・・・怖かった。背筋が凍るほど怖かった。
ああそれなのに、「ウルトラQ」が終了し、すぐ「ウルトラマン」が始まった。男子は大喜び。テレビのあった次の日は、みんなウルトラマンごっこをしていた。カードを集める子もいた。
でも女子は不満だ。不思議な事件を、人間の力で解決するのだから面白いのであって、ヒーローがエイヤッとやっつけてしまってはつまらない。
その後、ウルトラセブン、ウルトラ何とか(もはや覚えていない)とシリーズが続いたが、ある時期同じ円谷プロで「怪奇大作戦」と言うのがあった。
これは「ウルトラQ」と似ており、怪奇現象を「科学特捜隊」が知恵をしぼって解決していくというもの。「科学特捜隊」と言っても特別ヒーローはおらす、事件は毎回人の力、あるいは超自然的な力で解決していく。
これで一番好きだったのは「狂気人間」というタイトルのもの。今では絶対放映されることのない、放送禁止用語大連発の問題作だ。
男に裏切られた女がその男を殺す。だが心神喪失(いわゆる4文字言葉)のため無罪となる。これに味を占めた女は、一時的に4文字になる装置を作り、人を殺しては4文字で釈放を繰り返す。怪しいと感じた科学特捜隊のメンバー(岸田森さんが演じていた)が、自分自身4文字にされそうになりながらも事件を解決していく・・・。
同級生だった男に、「ウルトラQ」や「怪奇大作戦」の話をしても、覚えていないと言う。それよりも・・・「ウルトラマンよりセブンの方が面白かった」だの「息子にセブンの話をしたら尊敬された・・・」だの。セブンの方が人気があるようだ。
なぜセブンの方が?ビジュアル的にはあまり変わらないと思うが?・・・・ わかった・・・!制限時間だ。
ウルトラセブンは3分間しか戦えない。2分を超えるとカラータイマーが鳴る。
ウルトラセブンって、怪獣番組の名を借りた格闘技だったのね。ヒール役は怪獣、制限時間は3分。
男脳の皆さん、今夜は存分に格闘技をお楽しみ下さい。女脳は何しよう。
ていうか、一年間の締め日に、あくまっこだのきょうきにんげんだの・・・・・ 反省します。
それでは、星の数ほどあるブログの中から拙ブログを読んで下さった皆様
2005年が良き年であることを心よりお祈り申し上げます。
ウルトラQ(6)
DVD 怪奇大作戦 Vol.2