ファラ静岡7区に立候補した片山さつき氏の姿が、初めてテレビに映った時、話題になったのは、彼女の財務省での華やかなキャリアや学歴ではなく、外見であった。

やれ化粧やファッションがまんま80年代とか、今どきファラ・フォーセット風巻き髪がどうだとか・・・・。

東大法学部卒業の学歴も、女性初の財務省主計官として自衛隊の予算削減に腕を振るったキャリアも、大衆の「化粧、ダサい」の前では徒花である。

もちろん私も、彼女をテレビで見てまず思ったのは「うーん、この人学生時代はきっとハマトラファッションだったんだろうな、髪は聖子ちゃんカットで、ボートハウスのトレーナーなんか着て東大キャンパスをブイブイ言わせてたに違いない、わかりやす過ぎ」

・・・・片山さんごめんなさい。でもこんな莫迦な私でも選挙権はあるんです。

そう、高級官僚のままだったら、同じような知的レベルの人たちで仕事を進めれば良かったが、政治家は違う。どんな人とも合わせなければいけない。その際、第一に重要なのが外見である。まず自分をどう見せたいのか。

塩野七生さんのエッセイの中にこんな文がある。

私は、国家であろうと私企業であろうと何であろうと、共同体を率いていく人物にとって容貌は、意外と大切な要素ではないかと思っている。その種の人物が直接接触できる人数にはかぎりがある。ところが、それ以外の接触のない人々をも率いていかなければならないのが共同体のリーダーにとっての現実なのだ。

 そして、人は、リーダーの顔を見ながら前に進む。

外見にこだわる人を冷笑してはならない。意外とその直感は当たっていることが多いのだから。