今月も色々なニュースが報じられたが、私的に一番驚いたのが 、
10日、尖閣諸島・魚釣島近海の日本領土内で、台湾の遊漁船と日本の巡視船が衝突した事故の件で、台湾の劉兆玄行政院長(首相クラス)が、13日国会答弁にて『開戦の可能性を排除しない』という発言をした事だ。
いやぁ魂消た。
自分も長い間生きてきたが、リアルタイムで、他国の政府高官から日本に向かって「開戦」という言葉が出たのはこれが初めてである。
今まで韓国や北朝鮮、中国などからも、反日運動はされても、『開戦する』なんて発言はなかった。
それが比較的親日とされる台湾から出るとは・・・・。
確かに新総裁の馬英九氏は、国民党で外省人であり、学生の頃は尖閣諸島奪還を叫ぶ反日派だったらしい。
それにしても馬総統からの謝罪と賠償の要求、それと尖閣諸島は中華民国の領土だ、という主張に何の反発も示さない日本側・・・。
まあ私などの知らない水面下の動きがあるのだろうが、日本政府と各マスコミの黙止、放置プレイにも呆れた。
いやしくも他国の首相クラスの人が日本に対して「開戦」という発言をしたのだ。このままスルーしてよいのだろうか。ネットの誹謗中傷の書き込みとは違うのだから・・・。
この発言に一番驚いたのは、台湾の若者たちではないだろうか。何しろそこは兵役がある。
「開戦かよ!」「まじかよ!」「しかも相手は日本かよ!」てな具合で。
そして、私がまず思ったのは、石垣島に嫁いでいるイトコがいるけど、大丈夫かな・・とか、台湾旅行行きたかったけど当分延期だな、など。
そう、つまらない政府首脳の発言で、せっかく上手くいっていた民間の交流、文化、芸術、観光、などがダメージを受けることになる。これは痛い。
馬さん、新総統として、舐められまいと目一杯強硬姿勢で突っ張ってしまったのかなぁ。
でもこの人、チベット問題の時、北京オリンピックボイコットする!・・・なんちゃって・・発言もあるし。
そんな訳で、ある意味、突っ込みどころ満載で先の読めない馬総統。なま暖かく見ていきたい。