ある活字中毒者の日記

       神は細部に宿る

2008年10月

パーカー考Part2

パーカー(フード付スウェットシャツ)って難しいアイテムだと思う。

まず30歳以上の女は似合わない。

疲れたおばさんが着ても、息子のお古を借りてるみたいだし、おしゃれして化粧バッチリして着るのも不自然だ。

男が着ても下手すると、ニート、おたく、失業中(?)に見られてしまうから要注意。要するにいい年した人が着ると、あまり賢く見えないのだ。

やはりこれは少年、身も軽くさわやかで、しかも美少年だったら最高だ。

かわいいぞさて、ガス・ヴァン・サント監督の映画『パラノイド・パーク』を観た。

この監督、前は『エレファント』という作品で、美しい男子を登場させたが、今回もゲイブ・ネヴァンスという。ききしに勝る17歳の美少年を主役に据えている。

柔らかな金髪が朝日に光り、大きな瞳は憂いを含み、透き通るような白い肌に頬がほんのり赤く、まるで甘い乳の香りがしそうだ。

物語は、16歳のスケート・ボーダーの高校生、アレックスが、ふとしたはずみで人を殺してしまったというだけの話なのだが、その心象風景が素晴らしい。

ウォン・カーウァイ監督作品でおなじみの、撮影監督クリストファー・ドイルの作り出す映像はどこか不安げで、スケートボードと同じように揺らぎ、あたかも少年の心のように彷徨している。

殺人を犯した後も少年は、いつもと変わらず学校へ行き、友達としゃべり、スケートボードをする。でもその心の闇は深い。

パーカーもステキ終始表情が変わらないのは、罪を隠そうとしているのではなく、自分でもこの事実を扱いかねているからだ。

さて、アレックスの服装は、ゲイブ自身の私服だそうだが、Tシャツ、ジーンズなどのカジュアルファッションは、センスがいい。

なんの変哲もないグレーの霜降りのパーカーをはおり、うつむいたその姿となんと美しいこと。

そんな訳で、やはりパーカーを着る人は少年に限る。

青年であれば、イケメンもしくはスポーツをする人限定。

中年以降であれば、チャンピオンベルトを目指してフィラデルフィア美術館の階段をかけ登る人と、トニーレオンだけにとどめたいと思うがどうだろう。

同級生と

 



 

 

 

 

パラノイドパーク
パラノイドパーク

 

 

 

 

 

 

 

 

パーカー考 Part1

昨日、何年かぶりかで、フジテレビ『SMAP×SMAP』を見た。

トニー・レオンと金城武君が「ビストロスマップ」のゲストで登場すると聞き、これはぜひ見らねば、と思ったのだ。

今回は録画だし、ゲストも2人だし、トニー・レオンと木村拓也は、以前映画『2046』で共演した既知の間柄。

生放送でしかもトニー1人だった先週の『スマ・ステーション』よりは安心していたのが甘かった。いざ登場したトニーさんの服装・・・・・。

黄緑色のよれっとしたパーカーと着古した感のカーゴパンツ・・・・。

まるでパチンコ帰りのおっさんが、スタジオに紛れ込んだような。。

金城君はノーネクタイに黒のジャケットで決めているのに。

いや彼らしくていいのだけれど、一応『SMAP×SMAP』は高視聴率を誇る、日本を代表するバラエティ番組。あまりにもゆるすぎる。

着替えはそれしか持ってこなかったのだろうか。
中居君も「トニーさん、質素な格好ですねぇ」って言ってたし。

実は、パーカーと呼ばれるフード付スウェットシャツについて、思うところがあるのだ・・・。

To be continued〜〜トニービストロスマップ

 

 

 

 

 

帰りたかった場所

王女迷宮をさまよう、いたいげな少女がモチーフ、という物語は多い。

古くは『不思議な国のアリス』、『オズの魔法使い』、また、ジェニファー・コネリーが主人公の少女を演じた『ラビリンス/魔王の迷宮』という映画もあったし(デビッド・ボウイがシブかった)、『千と千尋の神隠し』もだ。

このたび観た映画『パンズ・ラビリンス』もそんな類の物語かと思っていたら、まったく違っていた。

まず、不思議の国のアリスのような可愛らしいドレスを着た少女が、い第一の試練つの間にか泥と汚物にまみれるのを見て、

「う〜ん、一筋縄じゃいかないビター・ファンタジーだな」と思った。

時代はスペイン内戦の頃。
父を亡くした少女オフェリアは、身重の母と一緒に、母の再婚相手、フランコ独裁政権主義の大尉に引き取られ、軍の建物に住む。

義父は残忍な男で、軍に逆らう者やレジスタンスらを拷問にかけては、次々と殺し、妻に対しても冷たい。

彼の関心はやがて生まれてくる子供のことしかなく(男の子って決めつけてるし)そのために妻が死んでも構わないと思っている。ましてやその連れ子なんて・・・。

でもこの大尉、冷酷だが、平凡な男にはない不思議な魅力がある。そこに母も惹かれたのだろうが、子供のオフェリアには理解出来ない。

目玉ちゃん自分の居場所を失くした少女は、現実世界の辛さから逃れるため、あえて魔宮の世界へ行こうとしている。だがそこへ行くには三つの試練をくぐりぬければならない。

現実世界の過酷さと、少女の三つの試練が同時進行で繰り広げられる中、異形の生き物たちがなんとも可愛らしく感じる。

そしてラスト、そんなのあり〜、と思わずつぶやいてしまう、あまりに悲しすぎるエンディング。でもある意味ハッピーエンドなのかな。

美しくそして残酷な映像、切ないメロディ、悲しげな少女のまなざしが心に残る。

パンズ・ラビリンス 通常版
パンズ・ラビリンス 通常版

 

 

 

 

 

 

 

司令官は恥ずかしがり屋

昨日、何年かぶりかで、テレビ朝日『スマステーション」を見た。 

香港の俳優、トニー・レオンが出演すると聞き、これはぜひ見らねばと思ったのだ。

タローちゃんといっしょ彼のテレビ出演、それも生放送ということで楽しみよりも、心配が先に立つ。

トニー・レオンという俳優、アジアの大スターでありながら、そのたたずまいはなぜか脱力系で低調、へたれ感が漂う(哀愁ともいうが)

自己アピールが下手で、およそエネルギッシュさを持ち合わせない彼が、日本の代表的アイドル「SMAP」の番組、しかも生放送に出て大丈夫なのだろうか。

トークは大丈夫か、ちゃんと香取クンとからめるだろうか、香港映画を見ない人から「何コイツ」と、どん引きされないだろうか。

赤壁それより何より服装は?いつものように普段着テイストの格好だったらどうしよう、寝ぐせは大丈夫か(まあ、これはいくらなんでも周りの人が注意するだろうけど)

あれやこれや心配するうちに番組が始まる。

う〜んトニーさん、笑顔が可愛いけど、やっぱり香取クンとの会話がいまいち噛み合わないし、ぎこちない。時々微妙な「間」も出来てしまう。

番組最後の方、やっとトニーが、ハリウッドの、香港俳優に対する扱いについて自分の意見を述べようとしたところでCMが入ってしまうし。

不完全燃焼のまま、番組は終わってしまったが、取りあえずホッとする私は、親戚のおばさんか。

ところで、そんなトニーが出演する映画『レッド・クリフ』がもうすぐ公開されるが、今回はあくまでPart気任△襦
メインの有名な「赤壁の戦い」のシーンはPart供文開日未定)なのでお間違えなく。

レッドクリフ (トニー・レオン、金城武 主演)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mの災難

三浦和義氏が自殺した。

数年前、ある雑誌に載っていた彼の書評を読んだことがあり、本が好きな人なんだな、という印象が残っている。

スー・グラフトン著の探偵小説、キンジー・ミルホーンシリーズを褒めていたのも意外だった。

もうロス疑惑の事なんか思い出したくもないだろうに、カリフォルニア在住の女性私立探偵による、殺人事件ものが好きなんて。

話かわって、今から20数年前のロス疑惑報道は凄まじいものだった。

朝からテレビのワイドショーは連日三浦和義ばかり。活字メディアも、「週刊文春」を始めとするおやじ雑誌、女性週刊誌、こぞってロス疑惑で埋め尽くされていた。

おいおい、もっと他に報道すべきものがあるだろうと思ったものだが、あの集中砲火は一体何だったのだろう。

また三浦氏自身もよくメディアに露出していた。

それは、目立ちたがり屋といのもあるかもしれないが、マスコミから逃げられないと悟った彼が、いっそマスコミに迎合し、こっちから話題作りをしようと判断したのかもしれない。攻撃は最大の防御である。

さて、そういった中で心に残っているのが、当時、林真理子氏が週刊誌に載せたあるエッセイだ。

疑惑報道のさ中、三浦和義の家の夕食に招ばれた時の事を嬉々として書いているのだ。

その頃、彼女は売れっ子のエッセイストで、自ら、ミーハーで好奇心は人一倍旺盛と言って、はばからなかった。

だから三浦氏に強い好奇心を持つのは分かるが、これは、いくらなんでもはしゃぎ過ぎだと思った。人を殺したかもしれない人なのだから。

作家としての性なのか、それとも「有名人」を知っているという天狗の鼻が彼女を駆り立てたのか。

今、大作家になった林真理子氏の悪口を書く気は毛頭ないのだが、この一点だけがどうもすっきりしないのだ。

そして今、三浦氏はロス疑惑について自分で決着をつけた(それが正しいとは思わないが)

当時、ロス疑惑にかかわった文化人やマスコミは、どう落とし前をつけるのだろうか。桟橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最期に見た夢

昨日、市立下関美術館に出かけた。

愛読している、はろるど・わーどさんのブログで、「狩野芳崖 〜悲母観音象への軌跡〜」が、下関美術館でも開催されるのを知り、以前から楽しみにしていたのだ。

この美術館は海に近く、いつも帰りは、すぐ近くにある、「天然温泉〜マリン温泉パーク」に立ち寄り、海を眺めながらお湯に浸るのが定番なのだが、今回は風邪気味のためパス。

?????作品については、はろるど・わーどさんの素晴らしい解説をお読み頂ければと思うが、私の感想としては、まず芳崖の11歳の時の作品に驚いた。

中国の偉人(誰か知らない)を模したものだが、その筆致のまあ、オヤジくさいこと。とても子供の絵には見えない。

栴檀は双葉より芳しというのは、まさに彼のことだろう。

???長府藩御用絵師の家に生まれ、優れた才能に恵まれながらも、明治維新の混乱期には、かなり苦労をしたらしい。

やがて、フェノロサと出会い、それまでの狩野派に、西洋画法を取り入れた作品を多く作るようになった。

『仁王捉鬼図』や『不動明王』など有名だが、私個人はどうも苦手だ。
素晴らしい作品とは思うのだが、西洋顔料をつかったそれは、なんかアニメーションぽくって、どうも落ち着かないのだ。

?????????そして念願の『悲母観音像』・・・・・。

・・・・・やっぱりいいわぁ。

最後、金箔の処理だけを弟子にゆだね、死んでいった芳崖。

まさしく絶筆となった観音様の前でおもわずつぶやいた。

その最期の、なんと気高くて美しいことよ。

????ζ???

市立美術館庭にある
芳崖の胸像

 

 

 

 

 

転がるB’zに苔はつかない

昨夜、テレビで『NHKスペシャル メガヒットの秘密 〜20年目のB’z〜』を見た。

見終わった後、いても立ってもいられなくなり、彼らのデビューの頃のCDを引っ張り出して、音楽を聴きながら、感慨にふける(おお衣装は、肩パット入りのジャケットに、トサカのような前髪、バブル時代だなぁ〜)

デビューから10年ぐらいは熱心なファンだったのだが、なぜか突然、聴かなくなったのだ。

でも、久しぶりにテレビで見る松本さんと稲葉さんは、相変わらず若い。

????Ф??遵シ???とても47歳と44歳には見えない。

そしてストイックだ。まるで修行僧のように。

稲葉さんはライブでの激しい動きに耐えるよう、常にスポーツトレーナを側につけ、激しいトレーニングを毎日、自分に科している。

また喉の保護のため、ツァー中は、夏でもクーラーはつけず、ビールはもちろん冷たい飲み物は控え、常に加湿器をたやさない。

松本さんは、ギターリフの細かいところにこだわり、サポートメンバーに休みを取らせても、自分はひとり、部屋にこもって練習している。お昼ごはんはカップヌードルだけ。

??遵シ????????長者番付常連という顔は、みじんもない。そこにあるのは、ただひたすら自分たちの音を追及している、音楽が好きで好きでたまらない、男二人だ。

相変わらず、インタビューで小さい声でぼそぼそ話す稲葉さんは、ロックミュージシャンというよりは、地方大学の助教授といったたたずまいだし、相方は、頑固なギター職人みたいだ。

『15歳のころ、ギターと出逢って本当に幸運だった。僕は、他に何もできないのだから』

松本さんの言葉が清々しい。謙遜ではなく、本当にそう思っているのだ。

嗜好の違いで、B’zを聴くことも少なくなったが、手抜きをしないその生き方には、心から感服している。

?潤タ??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途方に暮れる指先

フェチと言うほどではないが、私は男の人の手をながめるのが好きだ。

映画を観ていても、好きな俳優の指先には自然と目がいってしまう。

マニュキアや指輪などほどこした女性と違って、男性のそれは無防備で時として所在なげで、それがまたいとおしい。

思うに、スターと言われる男性俳優の手は、たいてい美しい。

白魚のような、というと大げさだが、みな指が白くて長くて、爪もきれいに切りそろえられ、清潔感にあふれている。

まあそういう人たちって、手にあかぎれを作ったり、水仕事で、指がガサガサになるような生活とは無縁だからだろう。

でも節くれだってゴツゴツした指も捨てがたい(つか、男の指ならなんでもいいんかい)

さて、『おくりびと』という日本映画を観た。

おくりびとオーケストラのチェリストだった男が、楽団の解散のため、失意のうちに妻と共に、故郷の山形県に帰ってくる。

仕事を探していた彼は、好条件な職を見つけるが、実はそれは、『納棺士』という、遺体を棺に納める仕事だったのだ。

人に頼まれると断れない性格らしい彼は、不満を抱え、偏見に悩み、逡巡しながらも少しずつ、この仕事に没頭している自分に気がつく・・・。

主人公、大悟を演じる本木雅弘の、所作の美しさ、たたずまいの静謐さに惹かれた。

モッくんの指は、意外に太く、ごつく、大きい。
美しいというよりは、たくましい指先だ。

ていねいで優しく、そしてたくましい手にゆだねられ、故人は死に装束をまとい、死に化粧を施され、穏やかに旅立っていく。

モッくんの手は雄弁だ。

子供用のチェロをそっと弾く姿、まだ温かい故人の顔をそっと包み込む手のひら、自分がどう生きていけばいいのか分からず、妻に抱きつく、途方に暮れた指先・・・・。

ああ、やっぱり男の人の指っていいわ。

 

もっくん

 

 

 

 

 

 

 

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