0294今、巷ではおびただしい程の「自己啓発本」が溢れている。blogでその手の本を紹介している方も多く見かけるし、やはり需要があるんだろうな。

で、私自身、数は少ないが色々な「自己啓発本」を読んで気づいたこと。

まず出世する人、成功する人の条件として

1.ポジティブ思考である。2.先送りをしない(気づいた事は即実行する)。3.早起きである。

もちろん他にもあるだろうが、この三つは基本だろう。そしてこの三つの条件を見事に持ち合わせていない私のような人間は、さてどう生きていくべきか。あまりの完璧なはずれ方に思わず笑ってしまう。

ただし、3番の「早起き」については実行できるようになった、て言うか単に年取って早く目が覚めるようになっただけの話しだが・・。

でも私は悲観してはいない。元々そういう人(どういう人だ)は栄耀栄華を求めない欲のないタイプが多いので、けっこう平和に生きていける。第一すべての人間がポジティブ思考だったら逆に危ない。一定数の割合でそうじゃない人の存在も必要だ。

さて、先日テレビで「ローザンヌ・バレエコンクール」を見た。参加者の若者たちは、クラシック、コンテンポラリー、そしてフリーの3種目を踊るのだが、私が引かれたのはコンテンポラリーバレエだ。華やかに舞い踊るクラシックバレエと比べ、それは床に吸いつき吸いこまれそうな踊りでひたすら人の内面を表現している。脱力した動き、陰影のある表情に思わず息をのむ。そしてコンテンポラリーバレエでは美しい肉体はかえって邪魔になり、欧米人よりも薄っぺらい体型の東洋人の方が優位になるのだ。

もちろんコンテンポラリーバレエも基本はクラシックだ。キチンと基礎を学んだ上で、「私はこっちをやりたい」と思えば、好きな方をやれば良い。

ポジティブな人たちに敬意を払いつつ、自分らしい道を歩いていきたい。そして、その立ち姿が美しく見えれば尚良いのだが。

 

 
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」