愛読している0362吟遊詩人のつれづれ」さんのシネマ日記を、映画を見るときのデーターベースとして活用させてもらっている。豊富な情報量、有識者でありながら一般人としての視線を忘れないレビューは読んでいて、とても楽しい。

さて、そのシネマ日記に載ってあった「モーターサイクル・ダイアリーズ」という作品。前々から見たいと思っていたのだが行きつけのビデオ屋はいつもレンタル中。昨日やっと借りる事ができた。

これは、かのチェ・ゲバラが学生時代、友人とおんぼろバイクで南米大陸を貧乏旅行した話を描いたロードムービーだ。

今まで私はチェ・ゲバラについて、さまざまな武勇伝や風貌から、コワモテの革命家と勝手に思い込んでいた。実は裕福な家庭に育ち、医学を学び読書好きな知的な人物だったとは。そして喘息という持病もあった。医者になろうと思ったのも、自分自身が病で苦しんだ体験からきているらしい。

そして若き医学生は、この過酷だが得がたい旅を通じ、革命家としての芽を育んでいく。

つくづく思う。やはり若いうちに旅はするべきだ、それも貧乏な旅を。快適な旅行は大人になればいつでも出来る。それよりも、果てしない大地に抱かれて星の下で眠り、見ず知らずの村人たちの好意にすがり、一皿のスープ一枚の毛布に感謝する。虚心だからこそ、村人たちも心を開き親切にしてくれるのだ。

旅をきっかけに革命家になるのもいいし、また平凡なサラリーマンで一生を終えてもかまわない。若い頃の宝石のような想い出は、南十字星のように、いつまでも消えることはないだろう。

  

 

 

 
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版