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さる7月4日アメリカの独立記念日、彗星に探査機が激突する「ディープ・インパクト計画」が見事大成功を収めた。この実験で得たおびただしい写真や資料などにより、地球生命誕生の謎が、これから解き明かされていくであろう。

7月16日(土)の夜NHKで「ディープ・インパクト」の特集をやっていたので早速見たが、その中で特に興味深いものがあった。

テンペル第一彗星に見事命中した衝突体(インパクター)は、人工知能を備えており、探査機本体から切り離されると、NASAからの指示ではなく、インパクター自身が考えながら衝突する場所や経路を決めるのだ。だがこれがなかなか難しい。

まず彗星自体が直径6キロの小さな星ということ。しかも衝突する場所はなだらかな平面な地でなければならない。そしてこれがもっとも重要だが、太陽の当たっている場所に限られる。映像を撮るのだから影になっては意味がないのだ。

さまざまな悪条件にも関わらず、インパクターは自ら軌道修正しながら目的に向っていく。ただひたすら彗星に向って。

衝突直前、インンパクターからの画像が消えた・・・・。そしてその3秒後・・爆発!実験は大成功。抱き合ってよろこぶNASAのスタッフ。

だが歓喜のスタッフの中で、インパクターの開発をした男性だけは喜びながらも複雑な表情をしていた。本懐を遂げた息子を祝福しつつも悼んでいるようだ。

私は鉄腕アトムの最終回を思い出した。もしかしたらアトムも、「地球が危機を迎えたら、自ら対象物に激突する事」というプログラムがされていたのかもしれない。

人工知能やロボットがどんどん高機能になっても、根は素直な子供だ。人間の英知は彼らにどんな夢を与えるのだろうか。

 

  


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