先日観た映画「ヒトラー 〜最後の12日間〜」の中で、ヒトラーの秘書だったユンゲの告白の中で「ゾフィー・ショル」という名が出た。そして、彼女の名前を知ってから、「若いから、知らなかったからでは済まされない」とも語っている。

はて「ゾフィ−・ショル」って誰?最初はナチに殺されたユダヤ人の若い女性かなと思っていた。ネットで調べてわかった。ゾフィとは、ユンゲが秘書に採用された年に処刑された、同年代の、ミュンヘン大学の女子大生なのだ。

若い女性、それも自分の出身地ミュンヘンの大学に通っていた女子大生が、反ヒトラーのビラをまいて処刑されたのだから、それを知った時のショックは大きかったはずだ。

思うに、ユンゲも、処刑されたゾフィーも、資質はそんなに違っていない気がする。どちらも頭の良い、上昇志向の女性なのだろう。そしてだれよりも純粋だった。

なんとこの、ゾフィーが逮捕されてから処刑されるまでの5日間を描いた映画「ゾフィー・ショル−最後の日々」(タイトルがヒトラーのと似てる)がドイツで大ヒットしたそうな。日本には来年来るらしい。
うう、絶対見たい、でもこんな渋い作品、地方じゃなかなか上映してくれないだろうなぁ。つか出来ればヒトラーのと2つセットで見たかった・・。

敗戦国であるドイツが、配慮を重ねながらも自分たちの戦争について語って行こうとする姿勢には心を打たれる。負の遺産であろうとも、自分たちの歴史にはちがいないのだ。否定し、もしくは謝罪するだけでは何も生まれない。