蓮12年前、転職して、未経験の新しい仕事を始めた頃、誠に尾篭な話で申し訳ないが、激しい下痢に悩まされた時期があった。
何しろ素うどんやおかゆを食べてもたちまちトイレに行きたくなる。
およそ一ヶ月は固形の食べ物は殆ど取らなかったはずだ
だが不思議と体
は元気で、一日も休むことなく勤務を続けていた。

その頃の私は、ただひたすら『早く普通に食事が出来ますように』『この症状が治ったらとにかく食いまくりたい』という事ばかりを日々考えていた。今思うと「食」に対する切望が、仕事上の悩みやストレスを忘れさせてくれたような気がする。

さて、最近転職して12年前と同じく未経験の仕事を始めた。体力も落ちているし社会適応能力も劣っているはずなのに、不思議と当時の下痢のような症状は全くない。あきらかにストレスのたまる仕事のはずなのに。

日々体調は良く、朝昼晩とおいしくいただいている。この健康な状況がかえって不安で、やがて大きなしっぺ返しをくらいそうな気がする。

小さな不安を抱えながらも、昼食の時は、豚カツ定食の大盛りをペロリとたいらげてしまう今日この頃である。