これ以上はない、お花見びよりも束の間、桜昨日より雨が降り続いている。

4年と11ヶ月と2日、雨は降りつづいた。

先日、G・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』を読み終えた。今、この物語のフレーズの一つ一つが、頭の中をぐるぐる廻っている。

すべて、私ごときの考える想定外に進んでいくストーリィー、灰汁の強い登場人物たち、シュールでありながらリアリティ溢れる描写。

自分の乏しい読書体験から鑑みても、こんな作品は初めてのような、でも妙な既視感もある。ファンタジーでもない、敢えて言えば、安部公房の不条理、中上健次の血の絆のような。

同じ名前が繰り返し使われているが、そのうち名前なぞ、どうでも良くなってきた。皆同じ、ブエンディア一族なのだから。

この一族、女たちはたくましいが、男はみな孤独にさいなまれている。軍隊や戦争、発明や金細工すべてが、孤独をいやす手なぐさみに過ぎないのだ。

一番惹かれた人物は、この家系最後の男だ。あくの強い最初の頃の人物たちとは違って物静かだが、一族すべての特長を収斂している。

私は今回、この稀有な物語の表面をさらっと流しただけに過ぎない。いつか彼らの本当の孤独を理解する日が来るだろうか。

〜こうして10年間の旱魃が始まった。

百年の孤独