先週、福岡市美術館で、印象派コレクション展を観た。モネ、ルノワール、セザンヌなど、けれんのない巨匠たちの絵画を、ゆっくり楽しむことができた。

さて、美術館には、よく音声解説のヘッドセットが置いてある。今回も、かなりのお客さんが利用していたが、あれはやはり役に立つものだろうか。

一度だけ音声解説を利用した事がある。連れが私の分も借りてくれたのだ。
せっかくの友人の親切だが、耳に入る機械音に気が散って、心静かに絵を楽しめなかった記憶がある。

どうも私は二つの事を同時に処理できないようだ。観る時は観ることだけしか集中できない。

私にとって美術館の楽しみは、時空をこえ国をこえ、不思議な縁で今自分の目の前50センチにある名画と語らう事にある。お気に入りの作品であれば、それこそ『やっと会えたね、』と、某芥川賞作家のようなセリフをつぶやいたりして自分でも気持ち悪い。そして、そこに音声解説の入る隙間はないのだ。

まぁ、500円払うのがもったいない、てのもあるが。