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だんだん中高年にさしかかるにつれて、残りの人生のこし方について、思いをめぐらすことがある。

もはや栄耀栄華を求めようもなく、またそれを望みもしないが、せめていつも穏かな心を持って、謙虚に、身を惜しまず働けたらと思う。でもそれがなかなか難しい。

常になまけ心や不平不満がうずまき、いい年をしてこんなでどうする!と自問自答している日々である。

そんな時、思い浮かぶのが、アメリカに住むアーミッシュである。電気を使わず、文明の利器を利用せず300年前と変らない生活を続ける人たち。
 ごく質素な服装で、男は農作業や家具作りに従事し、女は朝早くから火をおこし家事に追われている(何しろ洗濯機、冷蔵庫
コンロなどないのだから)
子供たちは8年間、ごく基礎的な教育だけを受け、その後は家の仕事を手伝う。

いたってストイックな生活をしているアーミッシュだが、ネットで彼らの生活を調べているたびに、だんだん憧れがつのってくる。

もちろん彼らのような生活が出来るわけではないし、色々と疑問に思う点もあるが、数少ない彼らの写真(何しろ写真を撮られるのを嫌がるらしいので)を見ていると、そのたたずまいの美しさに心打たれるのだ。

私はアーミッシュのごく表面的なことしか知らないし内実は色々あるかもしれないが、彼らの穏かな表情、そして様々な法律の壁を越えて、彼らを許容しているアメリカのふところの深さには感銘を覚える。

ところで、アーミッシュの人たちは早婚が多く、バースコントロールなどしないので、平均8人ぐらい子供を産むそうだ。

もちろん成人前に亡くなる子や、アーミッシュを拒否して外に出て行く子もいるだろうが、それにしてもこれは驚異的な数字ではないだろうか。

このままアーミッシュが増えてくれたら、アメリカの環境問題も解決されより平和になっていくのではないか。これは決して夢物語ではないと思うのだが。