画像福岡で起きた中二男子いじめ自殺事件で、一年時の担任教師による軽率な行為が、物議をかもしている。

確かに率先してその生徒を『偽善者』よばわりしたり、母親の相談内容を他の生徒にばらすなど呆れた行動だが、そのニュースを聞いて私は「この先生、生徒の間では人気者だったのでは」と思った。案の定、詳しい人の話によると、サッカー部の顧問で面白くて人気があったという。

この「人気者」というのがくせものだ。きっと教師は生徒の目線に立って行動していたのだろう。

これは断言できる。教師というものは、子供の目線に立ってはいけない。

そりゃ生徒の目線で見れば、面白くて優しい先生が絶対良いにきまっている。でもそれに合わせてどうする。負荷を与えなければ、人は成長しない。仰ぎ見る存在が必要なのだ。

さて、子供の間でいじめが自然発生した時、これを子供らだけで解決できるだろうか。

いい大人でさえ、職場や地域でのいじめに悩まされている。まして12,3歳の子供には無理である。

いじめの巣窟を一掃するには、大人の力が必要である。ガツンと叱ってくれる先生が不可欠なのだ。そして、その先生が仰ぎ見る存在であればあるほど、水が高いところから下へ落ちるように、子供の心に流れ込む。

仰ぎ見る存在とは、別に役職についているとか、経験があるとかいうのではない。つねに志を高く持っているということだ。

そんな訳で、先生方、生徒に嫌われる事、うざがられる事をどうか厭わないで下さいね。