鈴木「プライスコレクション」で、ひときわ印象に残った作家に「鈴木基一」がある。

実は、この名前、博物館で観て初めて知った次第。

お恥ずかしい。

「酒井抱一」の一番弟子だそうだが、師とはかなり趣が違う。

『三十六歌仙図色紙貼交屏風』

古典を愛し、風雅でおっとりした師に対して、弟子はすべてが斬新で躍動感に溢れている。

「酒井抱一」が名門に生まれ、天性の優美さとたおやかさを備えた美青年であるならば(つか、顔は分んないけど)、裕福ではないが、絵の情熱やみ難く、才能だけを頼りに成り上がっていった野生児が「鈴木基一」というのは言いすぎだろうか。

彼の『柳に白鷺図屏風』

今にも屏風の外に飛び立ちそうな白鷺と柳の絶妙さ!師の絵にはこんな理知的なところがない。
師は情緒的な文系、弟子は理系なのかもしれない。

suzuki