日本では、オタク=ダサイというイメージが定着しつつあるが、なぜそういう表面的なことしか見ないのだろうか。

実際の彼らと話してみると、教養があり、知的好奇心を刺激されることも多い。

目先の利益にこだわらぬ、クールなオタクたちを認知すれば、世の中もっと楽しくなると思うのだが。

さて、アメリカ映画『40歳の童貞男』のDVDを見た。

なんか、身もふたもないタイトルである。

も少し観客のことを考えてもいいじゃないか。こんなタイトルじゃ、映画館でチケットを買う時恥ずかしいよ。

そして内容だが、主人公のアンディ、これがとても感じの良い男なのだ。

40歳独身、もちろん童貞。家電店に勤め、趣味はフィギュア。
でも彼は引きこもりのオタクではない。

身の回りの事はきちんとしているし、近所の人や職場の仲間とも上手く付き合っている。仕事ぶりも真面目だ。休みの日には趣味をおおらかに楽しんでいる。

きっと彼は、性的欲望が少ないタイプなのだろう。それと過去の失敗が合わさって、女性との付き合いが疎遠になったのだ。

同僚たちが、何とかして初体験をさせようとするが、私には余計なおせっかいに見えてしょうがない。

出来れば彼には、しがらみのない清らかな一生を送ってほしかった。

思うに同僚達は、羨ましかったのだ。女性という生々しい重荷を持たず、軽やかに爽やかに生活している彼が。
だから自分らと同じ世界に引き込もうとしたに違いない。

そしてラスト、思わず腰が砕けてしまった。

アメリカ映画って、大作になればなるほど鼻持ちならないところが出てくるが、こういうおバカ映画となると、この国独特のユーモアやエンターテイメント性が出てきてよろしい。

また映画の中で、日系人のエスティシャンや、お好み焼き、日本の電化製品などが出てきて、やはりオタク=ジャパネスクなのかな、とも思ってしまう。