映画を観る楽しみの一つに、わき役の存在というのがある。

始め「何かこの人見たことあるなぁ」と思っているうちにだんだん気になってくる。

華やかな大スターも良いが、好きなわき役がスクリーンに出ているのを偶然発見するのは無上の喜びだ。

最近のお気に入りは、ピーター・サースガードである。

一見、眠そうな感じで、良い人なんだか悪者なのか、アホなのか賢いのか、曖昧模糊としてわかんない、不思議な男だ。

PB『ボーイズ・ドント・クライ』では、野蛮で無情な南部の男。
『愛についてのキンゼイ・レポート』
では仕事熱心だけど、どこか風変わりな研究助手。
『フライト・プラン』では、無駄に流し目が色っぽい航空保安官。
最近見た『終わりで始まりの4日間』では、地元で墓掘りの仕事をしながらも、旧友の主人公を優しく見守る友人。

PA

どの作品も、口笛を吹くように自然に気楽に演じている。

ロバート・デ・ニーロや、ショーン・ベンのように必死に役作りをしている様子は一切うかがえない。
いたってニュートラルな役者なのだ。

実力があるのに、なぜかインディーズ系作品を好んで選んでいるのも、面白い。

ブレイクしてほしい気もするし、このまま静かにわき役の道を進んでもほしいし、なんともファンには悩ましい男だ。

終わりで始まりの4日間