西原初めて、「漫画家・西原理恵子」の実物の写真を見た時の驚きを忘れない。

「何てきれいな人なんだ、話ちがうじゃん!」

昔、「週間朝日」の『恨ミシュラン』で、暴力的で右脳飛びまくりの西原の画風に圧倒され、すっかり夢中になった。
そして、理路整然としたコラムを書いている相方の神足氏に対して、「これじゃ勝負にならないよな」と同情したもlのだ。

さて自虐的な絵からして、たぶん作者はスゴイ人を想像していたのだ。
(だって当時の女性コラムニストって、ナンシー関とか、ナンシー関とか)
だが、「週間朝日」に載っていた写真は楚々とした美女であった。そしてどことなく不幸を身にまとっている感じがした。

人は見かけによるものである。

なぜ彼女は、自分を偽悪的に描いているのか。

この人は幼い頃、実父を、少女時代に養父を亡くし、かなり複雑な青春時代を過ごしている。

そんな彼女にとって、華やかな生活、身に余る栄耀栄華というものは、居心地の悪いものなのだろうか。

その後も連載中の雑誌が次々と潰れたり(マルコポーロ、UNO!)とか色々あったが、最大の不幸は、やはり元夫のカメラマン鴨志田氏の死であろう。

りえぞう

一男一女に恵まれたが、夫のアルコール依存症による暴力などが原因で離婚。その後、夫が腎臓がんになってからは、再び一緒に暮らすようになったが、先日、3月20日に亡くなった。

毎日新聞に掲載されている「毎日かあさん」をみるにつけ、気配りの出来る、いい母さんなんだろうなと思うが、不幸の香りはもうおしまいにして、これからは貪欲に幸せをつかんで欲しい。

 

講談社文庫 最後のアジアパー伝
酔いがさめたら、うちに帰ろう。