見逃していた映画『クィーン』をこのたび、再上映館でやっと観賞した。

最初私は、エリザベス女王と、交通事故で亡くなったダイアナ元王妃の、死後も続く確執の話と思っていた。

だが違っていた。
就任したばかりの若きブレア首相が、「ダイアナ」の葬儀をめぐって、女王と対決する物語だったのだ。

このブレア首相と夫人がまた、雰囲気がそっくりなのが笑えた。

労働党で庶民に人気の高かった首相は、元妃の死に対する、国民のヒステリックともいえる反応に脅威を感じている。

だが女王からすれば、ダイアナは離婚した嫁。
民間人になった彼女に、英国王室が、あらためて何かしてやる必要はないのだ。

かたくなに沈黙を守っていた女王だが、国民は納得がいかない。

バッキンガム宮殿の門には、花束の山が出来、女王のバッシングがはじまった。

前例のないこの事態で若き首相は、伝統を重んじる女王と、国民の橋渡しをする役目をになう。

ここではブレア首相、なかなか良い仕事をしている。王室存続のため、国民を納得させるため、知恵を絞り、奔走する。

そして奔走するうちに女王の立場、即位して50年、重い責務の中、国民のため常に自分を殺してきた女王を思いやるようになるのだ。

それにしても、実在の人物をモデルに、よくぞここまで映画化できたものだ。英国王室も懐が深い。

とても上質の映画であったが、日本語の字幕にミスがあったのは残念だった。

「記帳」のことを「葬儀ハンドブックを準備しましょう」?
そしてダイアナ元妃の弟、スペンサー伯爵の挨拶のシーンで「私の妹は・・」??

戸田奈津子女王、もう引退された方が良いのでは・・・・。