ブラックダリア』というサスペンス映画のDVDを観た。

原作はジェイズ・エルロイのベストセラー作、監督はブライアン・デ・パルマということでちょっと期待していたのだが、陳腐な内容で、期待はずれに終わった。

まぁ作品のでき不出来はともかく、気になったのは、主役の刑事役、ジョシュ・ハートネットである。

この人、私の興味ある映画に、しょっちゅう出てくるのだ。

『バージン・スーサイズ』(ソフィア・コッポラの名作) 『シャンプー台のむこうに」(佳作のイギリス映画) 『ブラックフォーク・ダウン』(戦争ものの傑作!) 『パールハーバー』(いかにもなアメリカ映画) 『モーツァルトとクジラ』(可愛い自閉症くん) 『ラッキーナンバー7』(胸のすく爽快感)エトセトラエトセトラ・・・・。

切れ長の目、端正な顔立ち。とても良い俳優だと思うが、なぜかブレイクしない。

ジョニー・デップやブラッド・ピットの後に続いてもいいはずなのに、何かが足りない。

大変な二枚目なのに「ウドの大木」といった感じ。

戦闘機乗りも、自閉症の青年も、刑事も、どんな役もこなすのだが影が薄い。

きっと彼は食べ物でいえば、お米(それもササニシキ)なのだろう。

主役、準主役を毎回こなし、結構な大作に出演しながらも、騒がれもず、マイペースで仕事をする。

ある意味、一番おいしいポジションにいるハリウッド俳優なのかもしれない。