ここ数日、福岡地方は黄砂に見舞われた。

折悪しく雨模様だったため、雨上がりの家の窓や壁、車のボディは黄色い跡がべっとり残り、きたないことおびただしい。

むろん黄砂は昔からあるものだが、ここ最近中国の環境汚染や公害のニュースを見聞きしているためか、おおらかな気持ちでこの自然現象を受け入れられない自分が悲しい。

なぜ中国はこんなふうになってしまったのか。

確かにこの国の政府首脳の発言にはムカつくことも多いが、中国文化においては昔から大好きだった。

子供のころは「三国志」や「水滸伝」に夢中になったものだし(つか読んだのは児童用だが)、書や陶磁器はやはり中国が一番だと思う。

映画も良い。香港映画『男たちの挽歌』を観てしびれて以来20年、香港ひいては中国映画が大好きになった。

香港映画の良さはその圧倒的なエンターティメント性だろう。

面白ければ細かい事は気にしない、という思い切りの良さが信条だ。

そして大陸の中国映画は何といってもそのスケールの大きさ。

あまりに大きくて悠々としすぎて、時に眠くなることもあるが、どちらも日本にはないおおらかさがあり、それがO型の私には心地よい。

この国は大局を見つめ、小さいところは気にしない。

それが今、すべて裏目に出ているのかもしれない。

政府間のことは置いといて、民間レベルにおいては、この大らかな隣人からは学ぶべきことは多いと思う。

男たちの挽歌