ジョーカー お盆休みの間、公開中の映画『ダークナイト』を観にいった。

これは2005年の『バットマンビギンズ』の続編である。

元々バットマンシリーズには興味がなく、まともに観たのは、1989年の『バットマン』だけだったが、今回の『ダークナイト』はぜひ観たいと思っていた。

なぜなら故ヒース・レジャーがジョーカー役だから。

今年の一月、不慮の事故で28歳で亡くなった彼が、死ぬまで役作りで悩んでいたというジョーカーをどうしても観たかった。

さて内容だが、スピード感があり、凝った映像だが、かなり暗く、残酷なシーンも多かった。夏休みのせいで映画館には小学生もいたが、たぶんトラウマになるのでは。。。。。

やはりヒース・レジャーのジョーカーは凄かった。
ジャック・ニコルソンのジョーカーが、悪役なのにキッチュで妙に愛嬌があったのに対し、ヒースのそれはひたすら冷酷で残忍でまさに邪悪といった感じだ。

汗でところどころ白塗りがまだらになっているのも妙にリアリティがあり、看護婦姿でよろよろと歩きながら爆破するシーンなど圧巻だった。

彼にとって人を不幸に陥れること、悪の道に引きずりこむことが無上の悦びなのだ。そしてお金や権力にはまったく見向きもしないのだから、よりタチが悪い。

あと凄かったのがこの作品に登場する若き新任検事。
彼こそヒーローと言うべき、熱血検事で、正義感に溢れ、ゴッサム・シティの平和のため、全力を傾けている。

まさしく光の騎士ともいうべき男だが、ジョーカーはそんな彼をまんまと悪の道へ引きこもうとする・・・・・・。

ジョーカー2この正義漢あふれる検事が転落していくさまが、何とも痛々しい。

映画の最後の方など、彼の方がジョーカーより残忍な人間に見えてくるのだから。

そんな訳で今回は肝心のバッドマンは目立たない(題名にも入ってないし)

もともとバットマンは裕福な家庭の御曹司。金は腐るほどある。車や武器を揃えるなど簡単なこと。

所詮ボランティアでやっていることなのだ。

それに比べ、丸腰で悪に立ち向かう若き検事に感情移入してしまうのは仕方ないか。

そんな訳でダークナイト(The Dark Knight)
黒い夜ではなく、黒い騎士。

日のあたる場所を失ったバットマンは、それでも暗黒の街をさまよい続けるしかないのだ。