パーカー(フード付スウェットシャツ)って難しいアイテムだと思う。

まず30歳以上の女は似合わない。

疲れたおばさんが着ても、息子のお古を借りてるみたいだし、おしゃれして化粧バッチリして着るのも不自然だ。

男が着ても下手すると、ニート、おたく、失業中(?)に見られてしまうから要注意。要するにいい年した人が着ると、あまり賢く見えないのだ。

やはりこれは少年、身も軽くさわやかで、しかも美少年だったら最高だ。

かわいいぞさて、ガス・ヴァン・サント監督の映画『パラノイド・パーク』を観た。

この監督、前は『エレファント』という作品で、美しい男子を登場させたが、今回もゲイブ・ネヴァンスという。ききしに勝る17歳の美少年を主役に据えている。

柔らかな金髪が朝日に光り、大きな瞳は憂いを含み、透き通るような白い肌に頬がほんのり赤く、まるで甘い乳の香りがしそうだ。

物語は、16歳のスケート・ボーダーの高校生、アレックスが、ふとしたはずみで人を殺してしまったというだけの話なのだが、その心象風景が素晴らしい。

ウォン・カーウァイ監督作品でおなじみの、撮影監督クリストファー・ドイルの作り出す映像はどこか不安げで、スケートボードと同じように揺らぎ、あたかも少年の心のように彷徨している。

殺人を犯した後も少年は、いつもと変わらず学校へ行き、友達としゃべり、スケートボードをする。でもその心の闇は深い。

パーカーもステキ終始表情が変わらないのは、罪を隠そうとしているのではなく、自分でもこの事実を扱いかねているからだ。

さて、アレックスの服装は、ゲイブ自身の私服だそうだが、Tシャツ、ジーンズなどのカジュアルファッションは、センスがいい。

なんの変哲もないグレーの霜降りのパーカーをはおり、うつむいたその姿となんと美しいこと。

そんな訳で、やはりパーカーを着る人は少年に限る。

青年であれば、イケメンもしくはスポーツをする人限定。

中年以降であれば、チャンピオンベルトを目指してフィラデルフィア美術館の階段をかけ登る人と、トニーレオンだけにとどめたいと思うがどうだろう。

同級生と

 



 

 

 

 

パラノイドパーク
パラノイドパーク