〜明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます〜。

サンセットさて本年の私の抱負は、恥ずかしながら「絵が上手になる事」だ。

最近、年寄りの冷や水もとい、年寄りの手習いで、デッサンを習い始めた。

実は小学生の頃、漫画を描くのが好きで好きで、白紙のノートを買ってきては、日なが夜なが夢中になって、女王様やバレリーナ、ハンサムな青年などを描いていた時があったのだ。

今考えてみると、それは全く自分だけの世界で、友達や親に見せるわけでもなく、自己陶酔・自己満足で完結していた。

我流だったから当然上達するはずもなく、いつの間にか漫画はおろか、絵を描くのさえ遠のいてしまった。

もし、基礎からきちんと指導を受ける、あるいは人に見せて批評してもらう、という前向きの姿勢だったら、多少なりとも、良い線いっていたのでは、と今にして思う。

レトロ2ただ絵を描く時の原始的な快感、気持のよさは、その後も心に残っており、このたび思い切って基本から始めようと決めたのだ。

だが、いざデッサンを初めてみると、あらためて自分の中の「勝手な思い込み」いわゆる「精神的な動脈硬化」に気付かされ、ちょっとショックだった。

一つのリンゴ、花、石膏などを、邪心のない素直な目で観察し、素直に描くということの何と難しいことか。

だから最近は、リンゴ一個を描く時でも、「自分は謎の惑星Xからやってきた潜入捜査員で、今の私の使命は、生まれて初めて見る、この赤くて丸い物体を正確に描いて祖国に知らせるのだ」
などと、心に言い聞かせている(ちょっとアブナイ?)

そんな訳で、絵はなかなか上達しないが、日々の生活でも濁りのない素直な目で物事を見るよう心がけるようになり、それはそれで得難いものになっている。

ああ、でも早く絵を描くよろこびを味わいたい。

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