先週、何年かぶりに風邪らしきものをひいた。

妙に体がだるく熱っぽいなぁと思いつつ、せっせと洗濯掃除に励んでいたのだが、あまりにだるいので、これも何年かぶりで体温計をはかってみたら39度近くあり、そのままヘナヘナと倒れ込んでしまった。

さて、どうしたものかとベッドの中で考えながらふと思いついたのは、昔読んだ、野口晴哉著『風邪の効用』だ。

著書によると「風邪」とは体の偏りで起こるものであり、この症状を「薬」で無理に抑えるのではなく、自然に「経過」させることで、ひいた後は、一皮むけた、より新鮮な体になるという。

「よし、このチャンスに人体実験だ。長年の偏りを治し、新鮮な体を手に入れよう!」

と、薬も飲まず医者にも行かずを実践してみたのだが・・・・・。

・・・一週間たって、熱は平熱に下がったが、咳や鼻水は相変わらず、しかも昨日からトイレの後残尿感がある、これは、まずい・・・・・。

あわてて病院に駆け込むことになり、かくして、私の「風邪の効用」は失敗に終わったのであった。

考えてみるに、この本にかいてある風邪の対処法は、人を選ぶ。

まず体力のある人で、家でゆっくり静養できるような、時間的、金銭的にゆとりのある人に限られる。
ビンボーなおばさんがやっちゃいけないんだ。

しかも「風邪」と思っていても、実は他の病気だったてこともあり得るわけで。

そうなると、この『風邪の効用』に書かれているのは、今の時代、とても贅沢な休暇かもしれない。

風邪の効用 (ちくま文庫)
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