お金を稼ぐ事がいけないことでしょうか5月の連休にNHKドラマ『ハゲタカ』を観て以来、すっかり時季外れのハゲタカブームになってしまい、NHKドラマのDVDを購入し、リピートで観ている。

映画も見、ついに真山仁著の原作『ハゲタカ犠絏軸』『ハゲタカ蕎絏軸』4冊を読み倒してしまった。まさにハゲタカの餌食。

それにしても原作はなかなか読み応えがあった。

外資ファンドの敏腕マネージャー鷲津政彦が 、冷酷非道に企業買収をするふうに見せかけて、実はコテコテの人情話、男の情念てんこ盛りだった(そこがまた良いのだが)ドラマ版と違い、原作はよりクールでスケールがでかい。

あまりにでか過ぎて、日本の首相やアメリカ大統領も出てくるし、最後は収集がつかなくなるのではと思ったほどだ。

一緒に日本を買い占めましょう主人公のキャラも、ドラマ版の鷲津が、ストイックで繊細、女っ気なしなのに比べ、原作の鷲津はやたら女に手を出すし、貪欲で肉食系、ハゲタカというより、百獣の王、ライオンのようだ。

実名は出してないが『東鳩』『カネボウ』『富士通』『キャノン』とおぼしき企業の攻防戦も実に興味深い。

それにしても、昔はカネボウ化粧品、すきだったのになぁ。

さて、作者真山仁氏は、これが初の長編小説らしいが、張り切り過ぎて、キャラを詰め込み過ぎではという印象はある。

南朋くん鷲津が昔アメリカでジャズピアニストだったとか、とにかくあまりのスーパーマンぶりだが、彼の正義ぶらない、場合によっては汚い手も使う狡猾さが逆に気持ち良い。

いわば自分の中の正義だけを信じる潔さ、アンチヒーローぶりには惹かれる。

ところで『ハゲタカ恐軸』のラストは、・・・to be continuedで終わっている。

ああ、まだまだ「ハゲタカの餌食」は続くのか・・・・・。

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