バッドツァー11月もあと一週間ほど。

今月はやりたいこと盛りだくさんのはずだった。
読みたい本もたくさんあったし、デッサンの勉強に精を出し、小旅行にも行こうと思っていた。

なのに・・・・映画『THIS IS IT』を見た途端、全てが吹っ飛んでしまったのだ・・・。

消えかけていたマイケル・ジャクソンへの残り火が再び燃え盛り、自分でも収拾がつかないほどだ。

彼の音楽がこんなに好きだったのに、なぜ私は応援をし続けなかったのだろうか。

ファンの方のHPやブログを読むと、彼が世間の誹謗中傷のさ中にあっても、変わらぬサポートを続けていた人が多いのに・・・。

思うに真のマイケルのファンは、知性的な人が多いようだ(私は似非ファンだが)。

ビリー・ジーン裁判、児童虐待疑惑、肌の色など様々なゴシップに対し、決して感情的にならず、しっかりとした証拠を集め、理性的な筆致で持論を述べているあたり、ただただ頭が下がる。

さて今更マイケルの楽曲をヘビーローテーションで聴きこみ、様々なダンスパフォーマンスを観て思うのは、良い時代になったなぁということだ。

私がマイケルに夢中になり初めの頃は、インターネットはおろかビデオの普及にもまだ遠い時代だった。
だからレコード(その後CD登場)かダビングしたカセットテープを聴くかしかない。それかディスコに行くか(!)。

マイケルのダンスは凄い!と噂で聞いても、それが見られるのは、TVの深夜の音楽番組でたまに映像が流れた時くらいだ。

スムクリ今はネットで簡単に彼の超絶ダンスパフォーマンスを堪能することが出来るのだから、色々弊害はあっても、幸せな時代だと思う。

さてマイケルは、モンスター的ヒット『スリラー』など素晴らしいアルバムをたくさん残しているが、私が一番思い入れが深いのは、やはり『オフ・ザ・ウォール』だ。

1979年マイケルが21歳になる年に作られたソロアルバムだが、その完成度の高さには驚かされる。
当時はディスコサウンドと呼ばれ、平成の若者には“昭和歌謡”と同じくらい死語かもしれないが、疾走感、リズム感(グル―ヴ感ていうんですかぁ)そして美しいメロディ、
今聴いても新鮮だ。

現在のように作り込んでいない分シンプルで、それゆえにクォリティーの高さが際立つ。

ポール・マッカートニーやスピーディー・ワンダーも楽曲を提供しており、ラリー・カールトン、ルイス・ジョンソンなどそうそうたるメンバーをバックに、マイケルのベルベットボイスが美しく花開く。

ソウル、R&B、ポップス、そしてバラード、どれもが珠玉の名作だ。

ふと、もしマイケルがずっとこの路線だったら・・・と、考える事がある。
実際の彼は『スリラー』以降、どんどん進化していって、その急激なハイパー化に付いて行けなかったのも、私が彼の音楽と疎遠になった原因の一つかもしれない。

さてアルバム『オフ・ザ・ウォール』のジャケットには、まだ幼さの残るマイケルが黒いタキシードを着て笑っている。
憧れのクインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、人から歌わされるのではなく、自分の意志で初めて作ったソロアルバムだ。

これからの長い人生、未来への夢と希望にあふれた21歳の若者の笑顔がそこにある。

オフ・ザ・ウォール(紙ジャケット仕様)
オフ・ザ・ウォール(紙ジャケット仕様)
クチコミを見る