バッドツァーマイケル・ジャクソンが主演・総指揮の映画『ムーンウォーカー』を観た。

先月WOWOWで放映されていたものを、友人が録画してくれてたのだ。

しかし私、20年ほど前、すでにこの作品を劇場で見ていたのであった。ああ、若気の至りと言うべきか。

そして当時、映画を観た直後の頭の中は、思い切り
「はぁ〜〜〜???」であった。

内容のあまりのトホホさというかトンデモさに腰が抜けるほど脱力し、その後ふつふつと怒りが沸いてくる。

「マイケル、売れてるからってちと天狗になってんじゃないの、何これ、映画をなめ過ぎ!!」

ちびBADとあの頃、飛ぶ鳥を落とす勢いだったマイケルを、誰も止める事が出来なかったのだろう。そして出来た作品は、シュールといえば聞こえがいいが、意味不明な不思議ワールドだった。

そんな訳で20年間『ムーンウォーカー』は私の中で封印していたのだが、もうマイケルはいないし、このさい追悼の意味でもう一度観ようと思ったのだ。

・・・・・・で、観終わったんですけど・・・・・。

いやぁ、これがめちゃ面白くてハマってしまって、今リピートで観てる途中なんですよ!!(ああ情けない)

まず冒頭に『マン・イン・ザミラー』のライヴ映像、それからジャクソン5からの彼の半生が結構長く続き、はてこれは追悼映画だったかと見紛うほどで、懐かしい映像にほろりとし、ああマイケルってやっぱJ5の時が一番歌が上手いわねぇと再確認したり。

その後いよいよマイケル登場。ファンや警察に追いかけられたり、子供たちと野原で戯れたり、悪の組織のアジトに乗り込んで殺されそうになったりします。
スムクリ途中、酒場でダンスを踊ったり、子供が悪の組織にさらわれたりしますが、最後はロボットに変身して悪者をやっつけます。(小学生の作文調)。

突っ込みどころがあり過ぎてどうしようもない寸劇、もとい学芸会、もとい映画ですが、若くて美しく幸せそうなマイケルの姿を見るだけで、今はもう満足です。

でもやはりこれは失敗作ですね。

マイケル・ジャクソンは子供なんです。だれかちゃんと叱ってくれる大人はいなかったんでしょうか。

そんな訳で今からリピートの続きを見ますので、(ああ、情けない)

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