今のところ、今年もっとも嬉しい出来事と言えば、サッカー女子ワールドカップドイツ大会における、日本チームの優勝だろう。
ご多分にもれず、私は女子サッカーについては、ニワカだが、夢中になった理由は、なでしこ達の活躍だけではない。
初めてテレビで予選リーグを観たとき、その観客の多さにまず驚いたのだ。
私自身、どうせ女子の試合、という偏見があった。しかもその時はドイツではない他国同士の試合だったのだ。にも関わらず、地元ドイツ国民たちの熱心な応援に、思わず
『もしかしたら女子サッカーって面白いのかもしれない、サッカー王国のドイツ人がこんなに観戦しているんだから…』
そう考え出すと、緩慢だと思えた女子の動きも、逆にゲームが見やすく、男子と違いこずるい事をせず、基本に忠実でフェアな女子に、とても好印象を抱くようになった。
その後も観客は増え続け、決勝戦では約5万枚のチケットが売れ切れ、会場は大入り満員だった。
アメリカと日本、ドイツどころかヨーロッパ大陸以外の国同士の戦いに、こんなに熱い声援を送ってくれたドイツ人たち。延長戦を過ぎ、PK戦を過ぎ、表彰式を終えるまで、満席の観客は、しっかり見届けてくれた。
同時に開催されていた南米のコパアメリカで、試合によってずいぶん空席が目立つことがあったことを考えてみても、これはスゴイことだ。
また設備やセレモニーといった舞台装置の豪華だったこと。
特に表彰式は、ドイツで2006年開かれたワールドカップより派手だった(前回は確か花火はなかったと思うが)
男子と遜色ないというよりも、男子以上に豪華な舞台装置だった。
5年前ワールドカップを開いた時の設備やノウハウがあるとは言え、そのホスピタリティには頭が下がる。
なでしこ達の清々しさと、ドイツ人たちのおもてなしが深く心に刻まれた、今回の女子ワールドカップだった。
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