7年前の3月11日、仕事が休みだった私は、昼間、デパートで春物の靴を買い、書店で数冊の本と映画のブルーレイを買い求めた。

家に戻りTVをつけると、当時の菅直人総理が、深刻な顔で足早に歩いている。

そしてリアルタイムで、東日本大震災の映像を見てしまった。

その後、新しい靴は箱に入ったまま、本もブルーレイも全く見る気が起きなかった。

ショックと自分の無力さに打ちのめされ、生活を楽しみたい気持ちが湧いてこないのだ。

被災地から遠く離れた九州の人間でさえ、こうなのに、実際の被災者の方々の、苦しみ悲しみは、いかばかりだっただろう。

それから1年後、我がK市は、宮城県石巻市の被災がれきを受け入れることになったが、それに対して凄まじい反対運動がおこる。

念入りに検査して安全が確認されていたにもかかわらず。

反対運動に参加していたのは、K市の市民だけではなく、他県の人もいた。

K市が受け入れたら、自分の県もそうなるのかと思ったそうだ。

人の考えはさまざまで、私ごときが偉そうな事は言えない。

だが、この騒動を知った時の石巻市民の悲しみを思うとたまらないのだ。

多分、被災がれき受け入れ反対派は、自分たちは絶対震災に会わないと信じている人たちだったのだろう。


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