ある活字中毒者の日記

       神は細部に宿る

Category: 映画

今月初め、携帯電話をガラケーからスマホに替えた。

別にスマホにする気はなかったのだが、ガラケーの電池が無くなり、ショップに行ったら、そのタイプの電池はもう製造していないと言われ、仕方なく替えたのだ。

色々割引をしてもらったが、それでも通信料はかなり高い(今までは月1500円前後だったのに。。)

元を取ろうと(考え方が変)、SNSにチャレンジしてみたが、スマホ初心者の機械音痴の私、何が何やら、さっぱりわからん。

恐る恐る始めたものの、今だによく分かっておらず、よそ様に迷惑をかけてないだろうか、マナー違反をやらかしていないだろうか、不安で一杯だ。

もし迷惑をかけていたのなら、本当にごめんなさい。

さて、話は変わって、私の今一番のニュースは、森友学園関係でも、レスリング界のパワハラでもない。

それは、英国で起こった、ロシアの元二重スパイと、その娘が、神経ガスで殺されそうになった事件だ。

確か10年ほど前も、ロシアの元スパイが毒殺される事件があったと記憶する。

あたかも東西冷戦を彷彿させるような事案が、今起きているのだ、

英国のスパイものの小説や映画には名作が多いが、フィクションの世界の話だけにとどめて欲しい。

英国のスパイ映画、「裏切りのサーカス」を観たとき、そこで描かれた、旧ソ連KGBの冷酷さに震え上がり、ああ旧ソ連に生まれないで良かったと、しみじみ思ったものだ。

そういえば圧倒的な強さで大統領に再選した、プーチンさんはKGB出身。

ロシア国民は、圧倒的な権力を持つ、元KGBの男に対して、恐怖は感じないのだろうか。

裏切りのサーカス





















今年のアカデミー授賞式は、昨年のようなハプニングもなく、終始、滞りなく、そつなく終わったという感じだ。

昨年は、トランプ大統領が就任したばかりで、授賞式では、こぞって、MCやスピーチで、トランプ批判を繰り広げていた。

だが最後の作品賞の発表で、作品名を間違えるという前代未聞のミスを犯し、その後、大統領にツイッターで「俺の悪口ばかり言うからそんなミスをするんだ」みたいなことを言われ、カッコ悪い仕儀となった。

トランプさんは、TVの前で手を叩いて喜んだことだろう。

そんな彼の分かりやすさは嫌いではない。

さて、今年の作品賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を観た。

異形なものを愛する物語といえば、映画「スプラッシュ」の人魚とか、「美女と野獣」などがあるが、そういうものとはちょっと違う。

というか、この映画、まんま「アメリ」なのだ。

中年のアメリが半魚人に恋して、それに周りが振り回されるという物語だ。

不思議ちゃん(中年だが)の行動は常に常識外れで、時には多大な迷惑をかける。

特にその迷惑を被ったのが、軍人上がりの警備担当者。

差別主義者で横暴で口の悪い男なのだが、家庭では良きパパだったりする。

1962年当時は、こういう男が沢山いたのだろうな。

そんなわけで、重要秘密任務の職場に、そこいらの掃除のおばちゃんを入れちゃダメですよ。

シェイプオブウォーター







362181_001 明日はアカデミー賞の授賞式だが、候補作の一つ、『スリー・ビルボード』を観てきた。

典型的なアメリカ南部の田舎町。
保守的で黒人差別の意識が高いこの町で騒動が起こる。

娘をレイプされたうえに焼き殺された母親が、なかなか犯人が捕まらないのに苛立ち、道路沿いの大きな立て看板に広告を出すのだ。

それには、娘がレイプされた事と、警察署長の実名を載せ、捜査が遅れていることをなじっている。

人々はもちろん、この母親に同情していたが、署長を実名でなじっていることに、抗議の声を上げる。

実はこの署長、末期の膵臓がんで余命いくばくもないのだが、病の体に鞭打って、誠実に捜査を続けていたのだ。

しかし母親の横暴ともいえる態度は止まず、、町の人々との溝はますます深くなる。
特に署長の部下の一人は、激しい憎悪を抱く。

思うに、この母親は、娘の死に対する罪悪感から逃れるため、あえて、粗暴にふるまい、憎まれることによって、ある種の安らぎを感じていたのでは。

自分のような母親が、人並みに笑ったり楽しんだり幸せになったりしてはいけないのだと。

その点、昨年観た映画『マンチェスターバイザシー』と共通点があるような気がする。

『マンチェスターバイザシー』の主人公も、自分の罪が赦せず、女性と付き合ったり、人と楽しく会話することを避けていた。

そういえば、『スリー・ビルボード』で母親の息子役だった俳優、『マンチェスターバイザシー』では主人公の甥として重要な役を演じていた。

そんな訳で、主演女優賞は、この粗暴な母親かな?

imagesCAYMBQBX私がよく利用するシネプレックス系映画館では、今『午前十時の映画祭』という企画が行われている。

これは往年の名作たちを、一年間連続50回、朝十時から入場料千円で上映するものだ。

そして今週は、『刑事ジョン・ブック 目撃者』ということで、公開当時、見逃のがしたこともあり、上映を待ち望んでいた私は、喜んで映画館に向かった。

粗筋は、『午前十時の映画祭』より、
ペンシルベニア州の片田舎に住むアーミッシュ(厳格な規律を守る超保守的なキリスト教の一派)の少年サミュエルは、母レイチェル(K.マクギリス)とともに叔母を訪ねて旅に出る。その道中、サミュエルは駅のトイレで殺人事件を目撃してしまう。担当刑事ジョン・ブック(H.フォード)はサミュエルの証言から警察内部の犯行だと感づくが、その矢先、犯人の手により銃で撃たれて負傷する。なんとか母子を村に送りかえすも、その帰りに気を失うブック。そして倒れていたところを村人に救われ……。

e0042361_23352233一見刑事もののサスペンス風だが、実はちがう。監督のピーター・ウェラーも、サスペンスにする気はさらさらないようで、早い時点で真犯人を明かしているし、ラストの、ジョン・ブックと犯人の死闘も、取って付けたようだ。

この物語のテーマは何と言っても『アーミッシュ』である。

こんなに誠実に、アーミッシュの人々、生活、その精神性について描いた作品がかつてあっただろうか。

シンプルで静かな生活。争いを好まない穏やかな人々。
電気のないほの暗い室内は、未亡人レイチェルの陰りある美しさをより引き立たせる。

74たアーミッシュの人々が独特の言語(ドイツ古語)と英語を巧みに使い分けているのも印象的だ。

例えれば、ふだん方言で生活をしている人が、外部の人に対しては標準語で話すような。

彼らは独自の生活スタイルを持っているが、外部の人々(彼らはイングリッシュと呼んでいる)をまったく拒否しているわけではない。

自分たちの文化を守りつつ、イングリッシュの人たちと穏やかに共存することを望んでいる。

だから観光客らが、アーミッシュに対して見世物のようにカメラを向けても、抵抗しないし、地元の悪ガキから罵倒を浴びせられても、じっと耐えている。

刑事受容というか、あるがままに受け入れているという感じで、東洋思想にも通じる、ある意味大人な人たちなのだ。

さて、この映画の一番の見所は、アーミッシュの村人全員が参加する納屋作りのシーンだろう。

みんなで力を合わせ1日で大きな納屋を作り上げる様子は圧巻だし、最初、ジョン・ブックに対して距離を置いていた村人たちも、一緒に汗をかくことで少しずつ心を開いていく。

63そしてラスト、いつも嫁や孫に「イングリッシュには気をつけろ」と厳しくいさめていたレイチェルの義父の、最後の言葉に思わずほっこりとなった。

ああ、それにしてもアーミッシュの世界には憧れるなぁ。

怠け者で協調性のない私がなぜ、こんなに惹かれるのか分からないのだけれど。

そして、男はやっぱり、大工仕事が出来ないとね。

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keyv『読書会』という言葉に憧れを持ったのはいつのことだったか。

たしか村上春樹のエッセイの中にあったと思う。

好きな作家の作品について、愛好者たちが集い、それぞれの思いを語り合うのだ。

よく公立図書館などで開かれているそれは、大学の講師や地元の著名人においで頂いて、先生の話を伺うことに終始することが多い。

やはり『読書会』の楽しみは、年齢、性別、職業に関係なく、対等に語り合うことで、それにより思いがけない発見もあるだろうし、また本による仲間の絆というのは意外と強かったりするものだ。

今、ネット上で、『読書会』がよく行われているようだが、私としては生身の人の声を聴きたいし、聴いてほしい。

photo_interviewさて、アメリカ映画、『ジェイン・オースティンの読書会』というDVDを観た。

これはアメリカの地方都市に住む5人の女と1人の男、それぞれ問題を抱えた彼らが、月に一度、英国作家、ジェイン・オースティンの読書会を開くという話だ。

夫に離婚を切り出され苦しむ妻、人の恋のキューピットばかりで自分の恋はさっぱりの女、無教養な夫と母にウンザリしている高校教師などなど、彼らの悩みは複雑だ。

オースティンの六つの長編小説にちなみ、毎月一冊ずつ持ち回りで会を開くのだが、彼らの実生活と小説の内容がリンクしているのが面白い。小説好きにはたまらないだろう。

オースティンの小説は、恋愛、結婚、家族といった身近で、そして普遍的なものがテーマになっている。

だから今の時代にも、切実に胸にせまるものがあるのだ。

さて映画のほうは、ラスト、大団円でハッピーエンド、いかにもアメリカンな感じで笑ってしまった。

本を読むのは楽しい。1人で読むのも良いが、たまには仲間と思いを分かち合うのも、読書の醍醐味かもしれない。

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シングルマン1先日観た『英国王のスピーチ』が、物足りなかったなぁ、と思いながらビデオショップでふと見つけたDVDが、やはりコリン・ファース主演の『シングルマン』

この作品は去年、コリンが初アカデミー賞主演男優賞にノミネートされていたもので(あいにく受賞できなかったけど)、ぜひ劇場で観たかったが、私の住む地方では上映されなかったのだ。

地味なキャラのせいなのか、彼の映画は上映に恵まれない。

シングルマン2さて、肝心の内容だが、始まって1秒ですっかりとりこになった。まあその映像のスタイリッシュで美しいこと。

聞けば監督のトム・フォード氏は、著名なファッション・デザイナーで、グッチやサンローランなどのファッション・ブランド再生化の立役者でもあるという。

ストーリーは、1962年、キューバ危機の時代、最愛の恋人を事故で失ったゲイの大学教授が、死を決心した、その最後の1日を描いたものだ。

スペインか南米の映画と見紛うほどの、大胆で斬新な映像に負けないのが、コリンの静謐な演技だ。

シングルマン3愛する人を亡くした喪失感、哀しみ、怒り。
それだけではない。痛いほど感じている隣人らの蔑みの視線(当時ゲイは、まだ偏見が強かったと思われ)

穏やかな大学教授の風を装いながらも、その内心は察するに余りある。

正直、『英国王のスピーチ』よりもこの作品の方が何倍も好きだ。なぜアカデミー賞をとれなかったのだろう。

ところで、『シングルマン』には美青年が何人も出てくるのだが、その一人、ケニーという大学生。
どこかで見た顔だな、と思ってたら、なんと『アバウト・ア・ボーイ』で、いじめられっ子役を好演していたニコラス・ホルトではないか。

あのぱっとしないガキがこんな美しい青年に成長したなんて。

という訳で、内面的にも外面的にも、たいへん美しい映画でした。

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eikokuou私はふだん右利きだが、ハサミやカッター、歯ブラシなどは左手で使っている。

幼いころ左利きだったのを、親や先生から右に矯正されたのだが、図工や朝晩の歯磨きなどは、見過ごされたらしい。

今日観た映画『英国王のスピーチ』の中で、言語聴覚士が言っていた。吃音症の中には、幼児期にムリやり右利きに矯正された人が多いと。

私の場合、吃音症にはならなかったが、それ以来性格が暗くひねくれてしまった気がする。

戦争前夜どちらにしても人をムリに矯めるのは良くないと思う。

さて、『英国王のスピーチ』だが、アカデミー賞4部門受賞という快挙をなした。

私が特に嬉しかったのが、コリン・ファースの主演男優賞受賞だ。

思えば27年前、映画『アナザー・カントリー』で初めてコリンを見て以来ずっとファンだったのだが、地味なキャラのせいか、日本での上映作品が少なかったせいか、いまひとつぱっとしなかった。

そんな中、確実にキャリアを重ねて、このたびの快挙。まことに感慨深い。

スピーチところで、肝心の映画の内容だが、たいへん重厚で感動的だったが、あまりに王道すぎてどこか物足りなかった。

主人公のキャラが内向的で吃音に悩む国王なども、コリンにぴったりすぎる。
(ちなみに彼は昔『ひと月の夏』という映画で、戦争神経症でやはり吃音症の若者を好演している)

重厚で感動的、でも凡庸な作品というのが正直な印象だ

そんな訳で、以前見た『ソーシャル・ネットワーク』の方がアカデミー作品賞や監督賞にふさわしいのではと、いまだにfacebookも分からない私が言っている。

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フェイスブック今の世の中、好むと好まざるにかかわらず、インターネットが情報の主流になっている。
よって、それを拒むのは、火を怖がる北京原人か文字を知らない縄文人のようなもので、ガラバゴス諸島の絶滅危惧種になりたくなければ、ネットを使いこなさねばならない。

だが、もの心がついた頃からPCがあった世代と違い、脳が出来上がった中年以降から始めた私には、アナログとデジタルの切り替えがうまくいかず、いまだに孤軍奮闘しているのだ。

さて、『ソーシャル・ネットワーク』という映画を観た。

あらすじは、gooより、

マーク・ザッカーバーグは、友人のエドゥアルドにサーバ費用などを提供してもらい、ハーバードの学生だけが使える“ザ・フェイスブック”を作る。ザ・フェイスブックはすぐに多くの会員を獲得し、ハーバード大生以外にも人気を広げていた。しかしマークは、「アイデアを盗用された」と訴えられる。そして、サイトが大きくなり、マークが“ナップスター”の創始者に心酔するようになると、親友のエドゥアルドもマークから離れて行く…。

会話大変刺激的な作品だった。
まず主人公のマークだが異常にしゃべるのが早く、ついて行くのに必死だった。それだけ彼の脳が超高速で回転しているのだろう。

そして彼は、空気を読むとか、曖昧にするということが出来ない。

ガールフレンドとの会話でも、矛盾や疑問点があれば問い詰めずにはいられない。聞き流すということができないのだ。

当然彼女にはうざがられ、振られてしまい、その腹いせに、女子大生を比較するサイトを立ち上げたりとか。

なんとも未熟な男なのだが、でも不思議と憎めないのだ。

それは彼が頭脳明晰でありながら、恋心とか嫉妬(友人が有名な「クラブ」に入会したとか)とか情緒的なものに弱く、いかにも不器用だからだ。

そしてマーク以外に気になったのが、彼の親友のエドゥアルド。

変わり者マークの親友というだけでも奇特な人なのに、思いやりのある常識人である。

だがその常識人であることがネックになって、マークの間に亀裂を生じ、やがて親友を訴訟しなければならない事態に発展するのがなんとも皮肉だ。

若き才能物語は、facebookで大成功するまでの過程と、裁判で訴えられるシーンがを交互に描いているが、裁判の結果は別に重要ではない。

とにかく、この賢い若者たちの会話や行動を観て、妙に気持ちが高揚し、早くマダガスカル諸島から脱出しようと決心したのだったが、ところで、フェイスブックって結局なんでしょう。ソーシャル・ネットワーク (デビッド・フィンチャー 監督) [DVD]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 


 

他人の夢の話を聞かされるほど、退屈なものはないと思うが、まあ付き合ってください。

私はたいてい寝入りばなに夢を見るのだが、結構大がかりでスペクタクルな内容が多く、飛んだり走ったりで、目覚めたときには、すごい夢をみたなもう朝かな、と思って時計を見ると、寝入ってまだ5分も経っていない。

また夢の中でしばし、「ああこれは夢だな」と自覚することも多い。

そのため、夢の中で面白がって、ビルから飛び降りたり鳥のように空を羽ばたいたりすることもしょっちゅう。

つまり夢を見ることは私の中で密やかな、しかし大いなる愉しみでもあるわけだ。

そんなわけで、このたびブルーレイで観た『インセプション』を観て驚いた。

私の見る夢の世界と同じだったから。

クリストファー・ノーラン監督も同じような夢を見ているのかなあと思うと、自分と同じ趣味(しかもちょっと恥ずかしい)を持つ同志を見つけたようで嬉しい。

それにしても、『インセプション』の、映像の美しさ、一見奇想天外に見えながら緻密なストーリーはどうだろう。隅々にまで監督の想像力があふれている。

まさか自分がひっそり体験している夢の世界を、スクリーンで観ることができるなんて、ああ映画ってここまで来たのか・・・と感無量になる。

ところで話は変わり、夢を見ていることを自覚して見る夢を、明晰夢というそうだが、1月11日に起こった、アメリカアリゾナ州の銃乱射事件、なんと犯人は明晰夢に取りつかれていたそうだ。

もしそれが事実なら、犯人は夢と思って銃を乱射したのか・・・・・・。

私は夢で銃を乱射したことはないが、これからは用心のために、空を飛ぶ前に、古典的にほっぺをつねったほうがよいかも。

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とてもチャーミングな映画を見た。アメリカ映画『フィリップ、きみを愛してる』。アイラブユー

内容は、詐欺と脱獄で、懲役163年の刑を受け、今も服役している実在の詐欺師、スティーヴンの物語だ。

IQ169の天才詐欺師の彼は、警察や裁判所などを相手に詐欺を、そして捕まれば、脱獄を繰り返すのだが、その目的はただ一つ、「恋人に逢うため」。

ゲイのスティーヴン(ジム・キャリー)は、保険金詐欺で服役していた刑務所で、フィリップ(ユアン・マクレガー)に出会い、一目惚れ。

それからはひたすらフィリップを喜ばせようと、遮二無二働き、詐欺を重ね、そして念願の2人だけのセレブな生活を実現させるのだが、やがて露見され、再び刑務所へ。

しかも欲のない優しい性格のフィリップは、スティーヴンが自分に嘘をついていた事ににショックを受け、もう会わないと宣言。
フィリップ彼の愛は空回り・・・・。

そこで、スティーヴンは、命を賭けた一世一代の大芝居をするのだが・・・・・。

さて、何といっても見どころは、フィリップ役のユアン・マクレガーだ。

ややメタボな体型に、もっさりした動き。服装も地味で(つか殆ど囚人服だが)、別にしなを作ったりしないのに、なぜか乙女チック満載なのだ。

普通のおっさんなのに、このほとばしる可愛らしさは一体なんだろう。

ジム・キャリーがかなりの熱演なので、逆にユアンのほんわかさが心に残るのだ。

それにしても「愛」って究極のモチベーションだなぁ。

これだけ人を愛し抜くことができたら、結果がどうであれ幸せな人生だと思う。

ところで懲役163年って・・・。人を殺したわけでもないのに。ただ普通の人より、頭が良すぎただけのことなのに。
アメリカの司法ってやっぱり分らん。

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