ある活字中毒者の日記

       神は細部に宿る

コミック/アニメ

優しい瞳のマッチョマン

ヒュー・グラントイギリス映画「ラブ・アクチュアリー」は、英国好きにはたまらない作品ではないだろうか。なにしろ、かの国屈指のスターが目白押しなのだから。

ヒュー・グラント、コリン・ファースといった二枚目系、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマンら実力派、個性的なローワン・アトキンソンと、よくぞ揃えたものだ。まるで歌舞伎の顔見世興行みたいだ。

ところで首相役のヒュー・グラントを見ていて、おヒュー様も老けたなぁ〜、目じりのしわが目立ちすぎ〜などとほざき、ふと誰かに似てる?と思いつつその誰かが思い出せなくて悶々としていたが、ある日突然、頭に閃いた。

「よしりんだ!」

小林よしのり。愛憎半ばする評価は置いといて、彼はイイ男である。面長で愛嬌のあるたれ目、しまりのない口元はヒュー・グラントに似ている。でも似ているのは外見だけではない。

ヒュー・グラントは甘いマスクだが、自分の意見はハッキリ言う。かの「ラブ・アクチュアリー」のDVDコメンタリーでも、ライバル、コリン・ファースのことをボロクソけなしているが妙に憎めない。

外見は優しそうだが性格はマッチョ、しかし憎めないところが彼らの共通点か。

小林の「東大一直線」は好きな漫画だった。当時から彼は、他人から批判されるとすぐ突っかかるところがあったが、それが決定的になったのは、「おぼっちゃまくん」が大ヒットしていた頃だ。

エッセイスト江國滋氏(江國香織ちゃんのパパ)が、「日本語八つ当たり」という本の中で、漫画「おぼっちゃまくん」に出てくる「茶魔語」を批判したことがきっかけでバトルになった。そして1度火がついた反逆心はもう誰にも止められず、ゴーマニズム宣言へとなだれ込んでしまったのだ。

もし小林の見た目がコワモテだったら、江國パパは、あんな文章は書かなかっただろう。そしたら彼はゴーマニズムになることはなく、今頃は、時々他人に突っかかりながらも、数々の名作を生み出していたかもしれない。かえすがえすも残念だ。

やっぱり人は外見ではない。

     


おぼっちゃまくん (1)

罪なるカカオの木の実よ

薔薇はてしなき議論の後の

冷めたるココアのひと匙を啜りて、

そのうすきにがき舌触りに

われは知る、テロリストの

かなしき、かなしき心を。(石川啄木「ココアのひと匙」より)

今、チョコレート職人を「ショコラティエ」と呼ぶそうな。フランスのカリスマショコラティエが来日して、某デパートにファンで殺到したという話も聞く。ちなみに洋菓子職人はパティシエだと。プププ。

何か不味そうじゃないか外来語にしたら。菓子職人チョコ職人でいいじゃん。

辻静雄さんが著作「フランス料理の手帖」の中で敬愛している、フランスの菓子職人トローニャ爺さん。彼はどんなに有名になりエリザベス女王やヴァチカンの法王が注文するようになっても、相変わらず狭い店の中で、チョコでべったりよごれた前掛けをしてコツコツ仕事をしている。

彼のことを日本人が“ショコラティエ”などと呼んではいけない。「チョコレート職人」である。何でもかんでも外来語にすればいいもんじゃない。

とまあ、年寄りの繰言はここまでにしておこう。言葉は世の流れによって変化していくものだ。外来語が求められ昔の日本語が淘汰されるのも、ごく自然の流れなのだ。確か金田一晴彦先生もそのような事を言っておられた。

ただ思うことだが、コンピュータ用語でさまざまな英語が使われる中、websiteのwebmasterだけはいまだに「管理人」と呼ばれている。「私がこのHPのウェブマスターです」とか「マネージャーです」と述べているHPを見たことがない。みんな「管理人」だ。HPの来訪者も親しみを込めて「管理人さん」と呼ぶ。

「管理人」という言葉は、例えば農業を営んでいる人が「私は百姓で」とか作家が「私は物書きで」と言うような、謙遜と誇りが入り混じった、とても良い呼び名だと思う。これから先コンピュータがどんなに進歩しようとも「管理人さん」という呼称は消えてほしくない。

「管理人さん」という言葉が愛される理由としては、もう1つ高橋留美子さんの「めぞん一刻」の影響もあるのではないか。

この漫画で思春期、青春期をおくった世代が、今時代の中枢にいる。将来は分からないが、この世代がいる限り「管理人さん」という呼び名は消えないだろう。そう願っている。

    


めぞん一刻 (1)

SMとわたくし。

初めてSMらしきものに触れたのは・・・。まだ意味もわからなかった幼年期に、白黒テレビで「ビッグX」なるアニメを見ていた時だ。主人公の少年は目の大きな可愛い男の子で、彼は不思議な万年筆を持っていた。メモリを1にすると鋼鉄の体になり2だと鉄の体が二十倍に大きくなって、正義の味方ビッグXになるのだ。
 
なにぶん幼児の頃なので詳しくは覚えてないが、ある回で少年が敵に捕られて、拷問を受けるシーンがあった。
 
まず深い穴を掘るように命じられ、言われたとおりにすると今度は、掘ったばかりの穴を埋めるように命令される。その繰り返し。いわゆる定番の拷問だ。
 
それから両足をロープでくくられ、飛行機の先に逆さに吊らされる。
飛行機は少年を逆さ吊りにしたまま低空で海の上を飛ぶ。時々少年の体を海の中に沈めては引き上げるを繰り返しながら。
 
なんとも残酷なシーンだ。今ネットで調べたらその敵はナチスの残党とのこと(子供の頃はそんなこと全然知らなかった)
 
ところがですねそのシーンで私、胸がときめいてしまったのです。可愛い男の子が苦しむ姿に。あれは一体なんだったんだろう。だから少年が助かった時は正直がっかりしたものだ。
 
私に少年愛の傾向は無い。今まで年下の男を好きになったことなど一度もないのだから。やはりこれはサドの血のなせる業か。
 
そんな素質があったのならもっと磨いておけば、歌舞伎町の女王は無理でも中洲の女王様ぐらいにはなれてたかもしれない・・・・・・いやまて、
その前に容姿を考えれ・・・・・・・。
 
 
   

ビッグX (2)

必要な知識はほとんどキートンから学んだ。

拙ブログをご覧の皆さま。明けましておめでとうございます。
本年が皆さまにとって実り多き年でありますように。
 
さて元日といえば、New Year's Resolutions!
今年の抱負は"自分を高めること"
そのために何をなすべきかを具体的に決め
日々の暮らしの中に落とし込んで行こう。
 
その一つが、このブログを毎日更新すること。ネットが使えない環境にいる時以外は、ネタがない時は知恵を出し、知恵がない時は汗を出して、更新を続けよう。
 
そして内容としては、
1.嘘は書かない
2.でも多少の誇張はOK
3.オリジナルで
 
上記を信条にがんばります。
 
話は変わるが、私は書籍/雑誌カテゴリー「おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせい」が大好きだ。毎日楽しみにしている。
豊富な知識、透徹な分析力、理知的だがあたたかい文章。
やはり将棋をされている人は、論理的な思考が出来るのだろうか。
 
そんなに好きならコメント欄に何か書けばいいのだろうが、妙なところでシャイな私はそれが出来ない。で、自分のブログでつぶやいているわけだ。
いつかあんな文章が書けたらいいなと願っているが、無理だろうな。
 
年の功で無駄な知識はたくさんあるのだが、論理的な思考は、やはり訓練が必要だろう。
 
さて、私は言うまでもなくただのおばさんだが、その割には世界情勢、戦争・紛争、兵器・武器についての知識が豊富だと思う。
戦争や世界情勢が話題になった時、話し相手は必ず「おや?」という顔をされる。
「このおばさん、よう知っとるやんけ」
 
何の事はない。私の世界情勢の知識は、ほとんど漫画「マスター・キートン」から学んだのだ。その前の「パイナップル・アーミー」も好きだった。
(パイナップルはソ連崩壊前の話だが)
それ以外にも考古学、歴史、芸術などたくさんのものを教えてくれた。
 
漫画自体がとても面白く、キートンのあたたかい人柄を始め、どのキャラクターも個性的で(これは浦沢氏の力量だろう)、何度も何度も繰り返し読むうちに自然と知識が身についたようだ。そして興味も広がった。
 
この原作者の「勝鹿北星」てどんな人だろうといつも思っていた。噂によると複数の人が担当しているとかどうとか。そうだとしても、あの豊富な知識量には圧倒される。
 
最近は漫画を読まなくなったので、今キートンにかわるようなものがあるかどうかは分らない。
 
そんな今、おおた葉一郎さんのエッセイは、私にとってのマスター・キートンである。第一、将棋のことなんてエッセイを読む前は全く知らなかったし、知る意欲も無かった。
せいぜい羽生名人のことと中原誠さんと林葉・・(ごめんなさい!でも市井の女の将棋に関する知識ってこんなもんです)
 
それでは、本年もよろしくお願い致します。
 
 
 
 
  
 
 
  
 
  
 
庭の雪
MASTERキートン (1)
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